コンニャンハセヨー!今回の編集部日記も、「久々に日本に帰って驚いたことシリーズ」第2弾をお届けしたいと思います。「またかよ!」と思わないでくださいね。このシリーズも今回で終わりです、一応。いちいち帰るたびに驚いてたらきりがございませんので。
<前回までのあらすじ>
秋夕(チュソッ:韓国の旧暦8月15日のこと)の長期休暇を利用して、久々に日本に帰ったtjbang。ある程度コリアナイズされてしまった脳味噌で、まずは日本の食卓にはトイレットペーパーではなく、ボックスのティッシュペーパーがあることに驚愕する。
「そうだった!日本でお口を拭くときはトイレットではなくボックスのティッシュだった!!」
逆カルチャーショックに打ちひしがれるtjbang。が、ティッシュはほんの序章に過ぎなかったのである。
久々に再会した友人宅に遊びに行った際にtjbangを襲った次のびっくりとは・・・!?
友人:「あ、そーだケーキ買って来たんだった。食べるー?」
tjbang:「うん!うわー久々の日本のケーキ!しかもホールケーキだ!やったーい!」
友人:「あ、でも皿が人数分ないかもしれないな(註:この時友人宅には7人いました)
tjbang:「あ、お皿なくてもいいよ別に。こうして食べればいいじゃん(・・・とホールのケーキめがけてフォークを突き立てる)」
友人一同:「あうぐ!!・・・・・(すごくひいてます)」
tjbang:「・・・あ、いや、ケーキってこうやって食べるもんじゃなかったっけ?いっけねーつい・・・テヘ、ペロリ(かわいらしく舌を出して愛嬌でごまかす)」
・・・とまあこんなことがあったわけです。断わっておきますが、韓国でもケーキをお皿にとりわけてきちんと1ピースずつ食べることだって結構良くあります。・・・が、誰かの誕生日などを祝う際に酒屋さんなどにケーキを持ち込んで食べるとき(韓国では誕生日を酒屋で祝う際にはケーキの持ち込みもたいがいのお店が目をつぶってくれます。どころかハッピーバースデーの音楽をかけて場の雰囲気を盛り上げてくれるところも!)は、お店の人に人数分のお皿をもらうのも悪いということで、皆でまるごとホールのケーキをつついて食べることもよくあったりするんです。しかも箸で!
そんな習慣が身についていたため、お皿を洗う手間も省けるし気の置けない仲間同士なら、つついちゃえばいいじゃん!と思ったわけですが・・・どうやら日本ではそんなことはあまりしないらしい・・・ということを友人たちの反応で思い出したわけであります。
が、しかぁ〜し!この皆でお箸を使ってつつきながら食べるケーキも、前回のトイレットペーパー同様、1ピースごと取り分けて食べるよりもいいところがあると、私は主張したい!
・各々が食べたい部分(デコレーション部分、クリーム部分、スポンジ部分など)を重点的に食べられる。
・特にスポンジケーキの場合は、包丁で切り分けるよりも箸で切った方がスポンジそのもののふんわり感を楽しめる(気がする・・・)
・更に割り箸で食べたときには、フォークよりも箸についた生クリームがやけにおいしい(ような気がする・・・)。
・皆でわいわいつつきながら食べるから、鍋でも食べてるかのような一体感がある
・・・と今回はちょっと言い訳がましい感じも大いに漂っていますが、やはり皆で1つの山(ケーキ)を壊していくという、「共同作業」といった感じのあの連帯感は日本では味わえないのです。
かといって、ケーキを全部平らげられなかった時の、あの見るも無残なケーキの姿はやはりちょっといただけなかったりもするわけですが。
というわけで、皆さんも一度韓国にいらしてホールケーキを食べる際には、ダイナミックにお箸でつついて皆でわいわいやりながら食べてみてください。同じ食べ物でも、環境と食べ方が変われば味も変わるはずです!
そしておいしいはずです(多分)!
ちなみにこの後、しっかり皆でケーキを切り分けてお皿にのせ、1ピースずつおいしく頂きました。
環境はティッシュ観だけでなく、ケーキの食べ方も変えてしまうようでございます。
編集部:tjbang