先週の土曜日、コネストスタッフKさんの娘さんたちが1歳の誕生日を迎えるということで、トルチャンチに行ってきました。「トルチャンチ」とは、食料不足のため生まれて間もなく、栄養失調などで亡くなる子が多かった時代に、1歳までよくぞ育ってくれたという意味でお祝いをする行事のこと。今でこそモノが豊かになり、乳児の死亡率も昔に比べグッと下がりましたが、未だに昔の風習が残っていて、少しずつ現代的な要素を取り入れながら今も行われているわけです(詳しくはコネスト記事中、「トルチャンチ」を参照してください)。
会場に入ると、用意された円卓にはKさん一家の親戚・友人たちが座り、思い思いにビュッフェスタイルの食事をとりながら歓談していました。そして会場のいたるところには、今回1歳を迎えた娘さんたちのたくさんの写真が飾られ、子供らしいピンク色のファンシーな装飾がほどこされています。壁にかけられた数台のテレビモニターにも「1歳お誕生日おめでとう!」といった内容のテロップとともに、娘さんたちの写真が流れていました。
あ、なぜ娘さん「たち」と複数形で呼ぶのかといえば、コネストスタッフKさんの娘さん、なんと双子ちゃんなんです。ですから今回のトルチャンチは1歳を迎えた赤ちゃんが二人もいるという、2度おめでた〜いお祝い行事だったわけです。
話でだけ聞いていて、初めて会った双子ちゃんたち、韓服を着せられてちょこんと座ったり、お父さんお母さんに抱っこされている姿は、ホントーにキュートでした!
ビュッフェで思い思いに饗宴を楽しんでいると、遂にトルチャンチのメインイベント、赤ん坊の将来を占うという「トルチャビ」が始まりました。
「おお!これが噂に聞いたトルチャビ!」と思いながら、興味津々で大勢の人たちのごった返す隙間からじーっと、赤ちゃん、いやあえてそのかわいさに敬意を込めて赤様と呼びましょう、赤様が何を掴むのかを見守っていたところ、最終的に一人の赤様はお金(!)を、もう一人は糸を掴んでいました。
「お金の方に誘導したのに、一人は糸掴んじゃって・・・」とはお父さんの後日談。いえいえ、お金も大事ですが長生きが一番ですよ!
とまあトルチャビもつつがなく終わり、お客さんへのプレゼントコーナーやお父さんからの挨拶などを経て、あっという間に宴は終わりを迎えたのでした。
結婚式や、お葬式などこうした慶弔の行事に韓国で一度も出たことがなかったtjbang、ひとまずトルチャンチをこの身で体験できた上に、おいしいご飯を食べれて、お土産まで貰って帰ってきてすっかり満足でした。異国の文化や伝統をストレートに感じられるこうした行事は、僕らのような外国から来た人間にはとっても新鮮で、楽しいイベントなんですよね。トルチャンチを皮切りに、これからも機会を狙ってキョロンシッ(結婚式)、ファンガッ(還暦祝い)、チャンネシッ(お葬式)は・・・ちょっとめでたくないので避けておいて、とにかくそういった祝い事中心のイベントにもっと参加できたらなあ・・・と今回のトルチャンチで思いました。
ひとまず結婚式でも・・・と思ったのですが、自分も含めて周りで予定がある人がいないので、そんなめでたい席に出席することもだいぶ先になりそうです。
編集部tjbang