よく聞く話ですが、韓国の人々は「趣味」の欄に「登山」と書く人が結構います。
「ええ?若者が登山なんて・・・」と思われる方がいらっしゃると思います。tjbangもそんな風に思っていましたが、会社の人に誘われ初めて初登山をしたのがついひと月ほど前のこと。それから何がどうなったか現在自分の中で静かな登山ブームがきています。
ソウル市内から車で3、40分も行けば、そこは北漢山というソウルの北側を屏風のようにぐるっと囲む大きな山が現れます。800m級の険しいコースから、軽く散策を楽しめるコースまで、大小様々な峰が集まったこの山は、昔からたくさんの登山愛好家を生み出しているそうです。
tjbangはまだまだ初心者ですから、きつくもないけれど、それなりの達成感を味わえるコースを選んでチャレンジしています。とはいっても、この間登った義湘峰(ウィサンボン)という山は、いわゆる「ファイトーイッパーツ!」的な、ロープにつかまって登っていくような、ちょっと気を緩めれば大怪我をしかねない岩山でした。
すごいのはこういった山に、結構年を召したおじさんおばさんが、気楽な感じで登っているという事。
「ちょっと市場に買出しに来たついでに登山でも・・・」とか言われても納得してしまいそうなほど軽装のおっさんが登山してることもあったりして、ギョッと驚かされたりします。
韓国登山の魅力は、岩山が多いので、頂上に登った際に剥き出し丸出しの自然とパノラマを味わえる点。・・・なんですが、日本の山と違い、安全のために柵などで囲いがされていないので、高所恐怖症のtjbangは恐ろしくて景色を楽しむ余裕がありません。ちょっとでも足を踏み外したら・・と考えると、足がすくんで自分の足元しか見られないのです。
頂上からの景観を楽しめぬやつが登山だなんて!?と思うかもしれませんが、高いとこ嫌いのtjbangにとってのお楽しみは下山してからなのです。
汗をかきかき、苦労をして下山したあとに、つめた〜い水が流れる沢のすぐ脇で飲むマッコリと、その場で焼いて食べるヤンニョム(タレ)漬けの山菜と野菜焼きは、これぞ登山の醍醐味って感じです (もう下山してるんですがね) !
正直この瞬間に飲むマッコリが、一番マッコリの味を楽しめる瞬間だと思います。
これから梅雨が終われば夏本番。冷麺に、マックッスにコングッスにパッピンス、冷たいビールなどなど、ひと山登ったあとに食べたら絶対ウマイ旬のメニューが目白押しです。
’なぜ山を登るのだ?’と問われれば、‘そこに美味いもんがあるからだ!’と言う不純な理由で、tjbangの静かなる登山ブームはまだしばらく続きそうな感じです。
編集部tjbang