韓国で社会人生活をすると、「今日は会食(フェシッ)があるから・・・」「うちの会社は月イチで会食(フェシッ)を・・」など「会食(フェシッ)」という言葉をよく耳にします。
日本語の意味合いで考えると、バシッとスーツを着込んでまっさらなテーブルクロスがかけられた食卓を皆で囲み、ナイフとフォークでビフテキなんかを食べながら歓談する・・なんていう光景をイメージしちゃいますが、そんなことはなくこれ要は「会社の飲み会」なんです。
会社でのスタッフ同士の親睦を図るために、開かれることが多いこの会食ですが、まあ飲み会なので、大体がお店で豪勢な料理を食べながらお酒を飲む(飲みまくる?) という感じです。
しかしこの会食、最近では「お酒が飲めない人もいるのに、無理に飲んで次の日辛い思いをするよりも、同じ費用でもう少し皆が楽しめる生産的な集まりにできないか」ということで、映画や劇を観に行くなど、文化的活動を会食とする流れも出てきているそうです。でもこの時点ですでに「会食」じゃないんじゃないかと思うのですがまあそれはそれとして・・。
コネストでも5月末に久々の会食をしたのですが、今回はそんな最近の会食文化の流れを取り入れた形で、ある大物歌手のライブを観に行きました。
その歌手とはイ・スンチョル!80年代「復活(プファル)」というバンドでデビューして以来、数々のヒット曲を生み出し、アルバムセールス150万枚を記録したこともある「バラードの帝王」です。日本では竹之内豊とチェ・ジウのドラマ、「輪舞曲」のエンディングテーマを歌ったRUIとしてご存知の方もいらっしゃるのでは?
さて当日ぞろぞろと野外会場入りするコネストスタッフたち。チケットに書かれた番号をもとに席を探すと・・なんと最前列じゃあないですか!
会食ではお代は会社側が持つもの。超A級歌手のイ・スンチョルライブ特等席×コネストスタッフ全員分がいくらか計算すると・・・・・(注:目が飛び出してます)、うちのボス太っ腹です!
実際にライブが始まると、韓国初の野外5.1チャンネルスピーカーを使ったり、花火がドドーンと上がったり演出効果もすごかったのですが、やはりイ・スンチョルというアーティスト自身が持つ歌声や、楽曲の完成度の高さはさすがベテランだなあと感心&感動しきりの3時間でした。
普段それぞれの仕事に集中しているため、全スタッフが一堂に会する機会がなかなかないコネストスタッフですが、こうして韓国人も日本人も皆一緒にお酒抜きで集まって楽しむ、”何も食べない会食”ってやつも新鮮だし健康的でよろしいもんですなあと思った5月のスンチョルの夕べでした。
編集部:tjbang