赤信号が好きだ。・・・と突然そんなことを言うと「ああ、春先だからね・・・」と変人扱いをされてしまいそうですが、別に春のせいではありませんよ。
韓国の赤信号が好きなんです。正確に言えば赤信号の中にいるあの人型ですね。
昔々にtjbangが初めて韓国に来たとき、空港の到着ロビーを出たところにある横断歩道が、彼と初めて出会った場所でした。
バスや車がブンブン通る横断歩道で、初韓国で浮かれているtjbangに向かって「危ない!渡ったらダメだぞ!!」と、真っ赤な光を放ちながら警告してくれた人こそ、正に赤信号の中にいるあの彼でした。初めて見た彼のその威風堂々とした姿は、妙に男らしくてとても頼もしく思えたのを今でも覚えています・・・、とか書くとホント春の陽気でおかしくなったと思われそうなのでこの辺りでやめておきます。
彼の何が良いかというとですね、日本の帽子を被って紳士ぶったあいつと比べて堂々としてるんです。
「威張ってる」とも言えますがね。背筋はシャンとして仁王立ち、肩は少し怒り肩で、だいぶ前から韓国でよく言われる「モムチャン(理想的な体型をしている人のこと。マッチョに近い感じでしょうか)」のお手本みたいな体つきをしているから、赤信号の役割を全うしてくれそうで頼もしい感じがするんですよね。
しかし最近そんなモムチャン赤信号も、少しずつ新しい普通の体型の赤信号に取って代られてきているようで、半々くらいの確率でしか見かけなくなった気がします。その一方で写真のような「赤色発光ダイオードモムチャン」という、ハイテクなのかなんなのかわからないやつも少しずつ見かけるようになりました。
幸い、仁川国際空港の到着ロビー出てすぐの横断歩道の信号はまだ全てが、モムチャン信号なのが救いです(何の救いなのでしょうか?)。
今でこそ韓国に住んでいますが、tjbangは以前韓国に旅行に来る度に、この到着ロビー前の赤信号を見ることで、「あ〜韓国にやって来たなあ」というのを実感していました。それと共に、この仁王立ちで威厳に満ちてるとも言えるほど堂々としたモムチャン信号を通して、ざわめく旅先での興奮を落ち着かせていたものです。
ひょっとしたら浮き足立った気持ちで到着したばかりの外国人観光客が、いきなり空港から事故など起こさぬよう、気を引き締めさせるために、空港・韓国側が、このモムチャン仁王立ち信号を開発したのでは・・?と今思いましたが、まさかそんなことはありません。
皆さんも韓国の街を歩く時、このモムチャン仁王立ち赤信号の見事な体つきと堂々とした態度に見入って、事故など絶対に起こさないようにしてくださいね〜。
編集部tjbang