韓国旅行口コミ掲示板「コネストコミュニティ」
ニュースによると56年ぶりの寒波だとかいうソウル。そうでなくてもオンドルの効いた部屋でごろごろするのがあまりに気持ちいい季節。巣ごもりのために部屋の雰囲気でも変えようかと、カーテンの模様替えを思い立った。訪れたのは、qingの好きな場所のひとつ広蔵(クァンジャン)市場。衣料品から食料品、屋台が並ぶうまいもん通りまで、なんでも詰まったジャンボ市場だ。*****新婚道具など既製のカーテンもあるようだが、qingが向かったのは布の生地がひっそりと売られる界隈。しかも路地の真ん中に生地が積まれたコンテナが並ぶ、なんとも市場らしい場所だ(麻薬キムパッと同じ並びの路地というとぴんと来る人がいるかも)。生地といえばすぐ隣にある広―い東大門総合市場が有名だが、qingの印象では、あちらはスタンダード柄がメイン。一方で広蔵市場の布ゾーンは、店の数・布のサイズは少ないが、ハルモニ(おばあちゃん)の家にありそうな、qing好みの掘り出し物が見つかったりする。1本の路地なので15分くらいで全体が見られる。オーダーメイド特集のカーテンオーダー部分を参考にカーテンのサイズをメモしていき、愛らしい柄が多かった店で生地を購入した。正確には測っていないが、100cm×400cm程度で15,000ウォン。同じく市場内の仕立て屋で、カーテンの形に簡単に作ってもらった。
*****仕立てを待つ小一時間ほどの間、市場をぐるりとまわった。そもそも雑貨が好きなqing。素朴な可愛さで、価格も手頃。気に入った態度を見せたらすかさず会計の姿勢に入る商人のスピード感もあいまって、市場は財布の紐がゆるむ場所だ。冬に向けた準備と勝手に決めて、結局色々と買ってしまった。うまいもん通りの一角にある麻製品の店では出汁とり用の小袋(1,000ウォン)を手に取った。「温かいお茶を煮出すのにいいし、サムゲタンの韓方材料を入れて煮込むのもおすすめ」と、店主も気の利いたことを言う。蒸し器用の布(1,000ウォン)とともにお買い上げ。この後、金物屋でミニステンレス鍋(3,500ウォン)を、露天のアジュンマから鍋敷き(1,000ウォン)を買い、さらにハルモニ柄にひとめぼれしたポソン(日本でいう足袋のような靴下。2,000ウォン)を衝動買いして、ようやく市場歩きはひと段落した。
*****ぬくもりある柄のカーテンと雑貨。子どもが駄菓子を買う感覚に近いような満足感ととともに、ほくほくした気分で家路についた。アーケードになっている広蔵市場は天気に左右されないので(やっぱり寒いけど)、冬でも比較的観光しやすいかなと思う。qingも行く度に発見があり元気になれる市場に、この冬も何度か足を運ぼうかなと思っている。