韓国旅行口コミ掲示板「コネストコミュニティ」
「イヌ派ですか?ネコ派ですか?」という質問を韓国で聞いたことがない。これまで暮らしてきた感触では、好き嫌い然りペットとしての普及然り、かなりの差で犬に軍配が上がると思う。好み以前に「猫は怖い」という人も意外といて(特に年配の人)、日本の実家でも長く猫を飼っていたqingは、軽く衝撃を受けた。だがそれなら韓国で猫は全く見ないかというと、そういうわけでもなく、住宅街あたりには野良猫がちらほら。また犬ほどではないが、近年は猫を飼う人も徐々に増えてきたそうだ。そんな中でたまーーに見かけて嬉しくなるのが、「看板ネコ」がいるお店。店のオーナーが飼っているであろう猫が入口から音もなく入ってきたり、床でだらんとのびていたり。カフェなどの場合、猫が出入りするのは衛生面で気になる人もいるだろうが、やっぱりなんだか自由でのんびりした感じがいいなぁと思う。ソウル散歩中に出会った何匹かをご紹介したい。(★付けはqingの独断と偏見によります)*****建大 カフェ「ヨッ」のスンドギ (見かける度:★★ 触らせてくれる度:★★)ソウル東部・建大(コンデ)エリア、オリニ大公園駅すぐにあるアート系カフェ(位置)のぶち猫のスンドギ(他に2匹いるらしい)。店を自由に出入りしており、オーナーが長年飼っているからか適度に愛想がいい。店を訪れる建国大学の学生や展示をみにきたお客さんに人気。
合井 カフェ「ノスタルジア」の白猫 (見かける度:★★ 触らせてくれる度:★)最近カフェ通りとして人気を集める合井(ハッチョン)の中にある小さな店(位置)。手作り感あふれるインテリアが可愛い。女性オーナーが連れている長毛の白猫(名前は不明)。もこもこくしゃっとしていて人形のよう。たまに近所の店にも出張している模様。
弘大 ハンドメイド雑貨「トゥジュ」のチャンマ (見かける度:★★★ 触らせてくれる度:★)カラフルな韓服(チマチョゴリ)をリメイクした布かばんや小物、手編みニットのお店「トゥジュ」。作家兼オーナーが飼っているつややかな黒猫。本名はチャンマ(梅雨)、よって日本名は「アメ」。 現在は店奥の工房で飼われている。
三清洞にある小商店のナビ (見かける度:★★ 触らせてくれる度:★★)三清洞通りに向かう道の途中、昔ながらのクモンカゲ(小商店)の店先にいた猫(この道沿い)。老主人は「野良猫だけど出てかなくて」とちょっと迷惑な風で言うが、店の棚にはさりげなく封の開いたキャットフードが置かれている点がほほえましい。近所の小学生有志により小屋も作られている。
舞衣島にある小商店のぶち猫 (見かける度:★★★ 触らせてくれる度:★★★)「天国の階段」ロケ地でお馴染みの、仁川(インチョン)の舞衣島(ムイド)。船のターミナルを下りてすぐのクモンカゲの猫。アイス冷凍庫の上が定位置で「舞衣島を訪れる人の中ではちょっとした話題」だとのこと(主人談)。
*****以上はqingがこれまで出会ったニャオンイたち。比較的最近見た猫たちだが、猫はやっぱり気まぐれなのが定石。いつも会えるとは限らないのはご了承願いたい。qingも以前猫がいたはずの店に再訪したら「逃げた」「休暇中(つまりいなくなった)」と言われたケースも多々ある。本格的に猫と戯れたい人は「青春コヤンイ」のようなキャットカフェにいくと良いだろう。店の前で、路地裏で──こんな猫たちとの出会いも旅の愉しみのひとつになるのでは。編集部:qing