韓国旅行口コミ掲示板「コネストコミュニティ」
ファッションはユーズド派、という若者たちの聖地となっているのが、コネストでも既に取り上げられている広蔵(クァンジャン)市場2階にある古着市場。韓国では旧製(クジェ)市場といわれる。通路や壁際までぎっしりと古着が置かれた様子は、それだけで心が躍るが、実は古着市場の魅力は、エリアの奥にも潜んでいる。それが、qingが「ハルモニ(おばあさん)ゾーン」と名付けている、おばあさん地帯だ。「陳列」という言葉ぎりぎりの状態で、商品が小島のように積み上がっている一帯。その島の中心ごとに鎮座している店主は皆、ハルモニやアジュンマ(おばさん)たちなのだ。ハルモニチョイスの一着は、ハンガーにかかって見やすい配置に。ユーズド服とハルモニの組み合わせに初めは驚いたが、古いものを大切にする世代、そこは親和性があるのだろうか。先週末行ってみたが、季節柄か、店番がてら編み物をしているハルモニの多いこと。外出している店は、彼女が座る分だけぽっかりと空間ができている。客に無関心なハルモニもいるが、ある店では赤色のカーディガンを指して「ハオリ、ハオリ」とハルモニが話しかけてきた。聞くと、qingを日本人だと気づいたハルモニが、日本でいう「羽織」に似ているからと、商品を勧めてくれていたのだ。国民学校2年生のときに光復(クァンボッ。アジア太平洋戦争終戦と日本支配からの解放)を迎えたというハルモニ。だいぶ流暢な日本語を話した。「こんなものが欲しい」というと積みあがった商品の中から素早く探し出し、試着の手助けやアドバイスもしてくれた。カーディガンやジャケットが1~2万ウォン程度で、このゾーンは古着市場の他エリアよりさらにお買い得だという。状態は玉石混交、じっくり探すのが楽しい。古着市場に行くならばコネストのアクセスを参照してもらうといいが、ハルモニゾーンに直行したい場合は、ご存知「麻薬キンパッ」に程近い入口から上がるとすぐだ。独特のカオス感がたまらない古着市場と「ハルモニゾーン」、興味のある方は一度体感してほしい。ただし、ハルモニはサイズが合わなくてもかまわず勧めてくることがあるのでご注意を。─古着市場のハルモニゾーン─ ※基本的に写真NGな雰囲気なので、腰が引けまくりの撮影