アンニョンハセヨ!コッコです。
日本各地で既に30度を超える真夏日を記録しているようですが、ソウルもここ最近「もう夏?!」と思わせられる暑い日が続いています。我が家のある団地内は草木が多いのがお気に入りなんですが、今まさにグリーン一色。
日陰を散歩していると本当に気持ちいいです。
さて、話が少しずれちゃいましたが、今回はグリーンつながりで(?)、韓国の野草を使ったコッコ家の定番おかずを紹介します。
韓国に来て以来、スーパーに行くたびに感じるのが、野菜、特に野草の種類の多いこと!
一般にナムルと呼ばれる野草ですが、専用コーナーにはあらゆる種類が揃っていて圧巻です。
しかしながら、どうやって食べるか分からず、手に取るのを躊躇している方も多いのでは?
コッコもその1人で、名前も調理の仕方も知らないので、緑の野菜と言えばお恥ずかしながら「ほうれん草」しか手にしたことがありませんでした…。しかしシオモニ(義母)に料理を教えてもらったり自分で調べながら実験(!)する中で、徐々に使う機会が多くなってきたのが下の3つのナムルです。
<1>シラヤマギク(취나물/チィナムル)
茹でて和え物にして食べることが多いです。
和え物の調味料ではごま油をよく使いますが、チィナムルの場合はトゥルギルム(エゴマ油)がおすすめ。ごま油よりもすっきりした香りで、香ばしく、少しほろ苦いチィナムルと相性抜群です。あと味付けは、醤油も良いですが、味噌(テンジャン)も合うのでぜひ試してみてください。
<作り方>
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1.流水できれいに洗います |
2.3分ほど茹でます |
3.おろしにんにく、味噌、ごま油、塩少々を加えてよくもみこんだら出来上がり |
<2>三つ葉(참나물/チャムナムル)
日本では吸い物や茶わん蒸しでよく見かける三つ葉。コッコは三つ葉独特のさわやかな香りが大好きなのですが、こちらも和え物にしてよく食卓に出します。チィナムル同様、茹でて適当な長さに切ったら、ごま油、すりおろしにんにく、たっぷりのすりごま、醤油、塩少々を加えて、手でよくもみこんだら出来上がり。
<作り方>
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1.きれいに洗い、さっと茹でたら食べやすい大きさに切ります |
2.にんにく、すりごま、醤油、ごま油、塩少々を加えてもみこんだら出来上がり |
ごま油(チャムギルム:右)とエゴマ油(トゥルギルム:左)。エゴマ油は炒め物にも使えます |
<3>チョウセンフユアオイ(아욱/アウッ)
こちらは韓国で初めて見かけた野菜で、味噌汁にしていただきます。下準備が少し面倒なんですが、クセがなく食べやすい味。食感に少々ぬめりがあるのが特徴です。
何と言っても高い栄養価がポイントで、韓方(ハンバン)では泌尿器系(特に便秘)、疲労回復に良い食材としても処方されるそうです。
味噌汁なら、最後の隠し味に「トゥルケカル(エゴマの粉)」をお忘れなく!まろやかさと香ばしさをプラスしてくれ、一層おいしくなりますよ。
<作り方>
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1.茎が長く、扇のように広がる葉が特徴のアウッ。同じく流水でさっと洗います |
2.茎に近いほうは硬い皮があるので、 包丁でむきます |
3.食べやすい大きさに切り、水を張ったボールの中でギュッギュッと強くもみアクをとります |
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4.米のとぎ汁、または煮干でとったダシを用意し煮立てます |
5.味噌を溶きいれ、煮立ったらアウッを投入。しっかり煮込みます |
6.食卓に出す直前にエゴマの粉をたっぷり入れるのがポイント |
野草というと少し敷居の高い食材のイメージがありますが、基本は「茹でて・和える」だけのナムル料理。おろしにんにく+ごま油+醤油があれば、立派な一品が完成です。食べきれなかったら、ご飯の上に目玉焼き、コチュジャンと一緒にのせてビビンバにして食べてもおいしいですよ。
野草でしっかり栄養補給しながら、来る夏もしっかり乗り切りたいものです!
編集部:コッコ