アンニョンハセヨ!コッコです。先週5/17(金)は釈迦誕生日で祝日だった韓国。
金・土・日と久々の連休、しかもお天気は快晴!ここぞとばかりに遠出をして来ました。
行き先は韓国の東部、江原道(カンウォンド)の旌善(チョンソン)。ソウルからは片道250㎞、車で約4時間の旅です。
旅の目的は韓国最大規模の伝統市場「旌善五日場(チョンソンオイルジャン)」!毎月2と7のつく日に市が立ちます。
旌善五日場の歴史は長く、今から50年以上前の1966年。特産物や食べ物、日用品を売る400近い露店と商店が並びます。
商人の掛け声やお客さんとのやりとりがあちこちで飛び交い、その場にいるだけで気分が高まるにぎやかな雰囲気です。
旌善は内陸の山間部に位置するため、地の物といえば、種類豊富な山菜類。ちょうど旬ということもあり、市場内には
コンドゥレ(高麗アザミ)やチナムル(シラヤマギクの葉)など緑色の山菜の山がいくつもできていました。
地方旅行の醍醐味、郷土料理も欠かせません!市場内を進んでいくと、うまいもん横丁のような小さな食堂が両側に並ぶ
場所があります。
どのお店もメニュー・価格は、ほぼ同じ。特産の蕎麦粉を使った麺「コットゥンチギ」や「メミルジョンビョン(蕎麦チヂミ)」、
「ススブクミ(トウモロコシ粉入りの餅で小豆を包んだもの)」、トウモロコシ粉で作る短い麺が特徴的な「オルチェンイ」など、
ソウルでは見たことも聞いたこともない、珍しい郷土料理が食べられます。
料理名の由来を聞いてみると、これがまた面白い!「オルチェンイ」は麺の形がオルチェンイ(おたまじゃくし)に似ているため、
また「コットゥンチギ」は粘り気の少ない蕎麦粉で作るため麺が短く、食べるときに鼻(コ)に当たる(トゥンチギ)ことからその名が
ついたとか。料理の味同様、ネーミングも何とも素朴なのが印象的でした。
食事類は5,000~6,000ウォン程度。お酒が飲める方には、コンドゥレマッコリや、蕎麦・トウモロコシのドンドンジュ(どぶろく)も
おすすめです!
市場を満喫したら、北部へ車を走らせます。やってきたのは伝統民謡「旌善アリラン」発祥の地と言われるアウラジ。
アウラジという地域名は、松川(ソンチョン)と骨只川(コルジチョン)という2つの川が合流する(韓国語でオウロジンダ)地点で
あることから来ており、山々の緑と広い川が見渡せる景色の良い場所です。
川原には遠くを見つめるように立つ女性の銅像が。昔々、川を挟んでそれぞれの村に住んでいた男女が逢瀬の約束をしていたものの、大雨で渡し船が出なかったそう。会いたくても会えない、そんな哀切な心情は旌善アリランの一節に歌われています。
アウラジでは距離にして50mほどの川を渡る船が出ています。乗船は無料ですが、運よく(!?)船頭さんに選ばれた乗船客1人
がお手伝いすることになります(「そこの若いお兄さん~」なんて声をかけられるので男性の皆さんは心の準備を)
旌善でもう一つ有名なのがレールバイク(列車のレールの上を走る観光自転車)でしたが、日帰りのためタイムオーバー。
ソウルに戻る道すがら、韓牛(韓国在来牛)の特産地、横城(フェンソン)に立ち寄り、セルフ焼肉(肉を購入すると付け合せや
炭代が無料。肉を焼くのはお客さん)を堪能して旅のシメとしました!
朝9時出発、ソウル到着23時と、帰り道は連休お決まりの渋滞にはまってしまいましたが、1日をフルに使ってのドライブ旅行。
旌善までは五日市場の立つ日に合わせてソウルの清涼里(チョンニャンニ)駅から観光列車も出ているので、車窓をのんびり
眺めながらの旅も楽しそうです。
新緑鮮やかで爽やかな5月の韓国、地方旅行にチャレンジしてみるには絶好の季節!
きれいな空気と美しい風景、そして素朴な郷土料理を満喫しにぜひお出かけください。
編集部:コッコ