アンニョンハセヨ!コッコです。先週末(2月9日~11日)韓国はソルラル(旧正月)連休にあたり、我が家も例のごとく旦那の実家に里帰りしておりました。
今年は連休が短かったため、ニュースなどでは、かなりの渋滞になるのではという予測でしたが、そこまでひどくなく、行き帰りともに通常+1時間程度で済みました。故郷に帰らずソウルで過ごした人たちも多かったようですね。
さてさて、タイトルにある「シーワールド」。「なになに?水族館?」と思われた方もいらっしゃるでしょう…。
実はこれ、韓国で最近流行っている新語で、旦那の実家(シデク)のことなのです。
韓国語では、姑のことを「シオモニ」、舅を「シアボジ」、義姉・義妹を「シヌイ」、義弟を「シドンセン」と呼びますが、これ全部に共通しているのが「シ」の字。つまり、シーワールドとは、「シのつく人々がいる世界」=「旦那の実家」という訳です。昨年放映され高視聴率を博した「棚ぼたのあなた」(KBS)というファミリードラマで初登場、一躍流行語になりました。
掃除や買出しなど親族を迎える準備に大量の料理作りと皿洗い、そしてまた掃除…と、韓国では秋夕(チュソク)やソルラルといった名節に嫁(ミョヌリ)の負担が大きく、疲労困憊で中には精神的なストレスのため病に倒れてしまう人も…。そんな様子を指した「名節症候群」という言葉が昔からありましたが、最近は「シーワールド症候群」とも表現されるそう。
嫁ぎ先の人々との葛藤というのは国を問わずどこにもあると思いますが、家族・親族との関係性が深い韓国の場合は、なかなかもって大変で、苦労している友人たちの声も数多く聞こえてきます。
気になるコッコ家の「シーワールド」ですが、幸か不幸か(?)、義姉・義兄が海外にいるため(旦那は末っ子です)、シプモ(義両親)と私たち夫婦のみの非常にあっさりした世界です。
祭祀も色々な事情が重なり(この辺りはストレス満載の内容ですが、また別の機会に)今年から行なわないことになったので、今回は、ただただのんびり過ごして参りました。上げ膳据え膳でシオモニからは冗談か本気か「姑にご飯を準備させるなんてどこの嫁かい」と言われますが、まあ、そこは愛嬌(エギョ)で乗り切り…。
愛嬌のひとつも見せられず、一言一言に気分がアップダウンしていた以前に比べると、結婚4年目にしてシーワールドを生きる術が少しは身についてきたのかな…と
シオモニと2人寝転がり、ツッコミ満載でドラマ鑑賞する自分を振り返りながら、ふと思った次第であります。
(単に図太くなっただけかと思いますが…)
~2013コッコ家ソルラルの風景~
名節に欠かせない金一封。シデクには今年は商品券を贈りました(金額も難しい!)。
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名節に欠かせない各種ジョン(チヂミ)。今年は着いたら既に完成していて思わず「ほっ」
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旧正月当日の朝食は、薄い楕円形の餅が入ったトックッ(餅スープ)。お雑煮の感覚です。
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家にいてもタプタッパダ(もどかしい)ということで、シオモニと淳昌(スンチャン)・剛泉山へ。
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さらに潭陽(タミャン)まで足を伸ばし、有名なテジカルビの店でたらふく食べ…。
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真夜中の高速道路をひたすら走り、無事ソウルへと戻ってきました。 |
編集部:コッコ