アンニョンハセヨ!コッコです。皆さんご存知のとおり、韓国には徴兵制があり、成人男性は軍隊を経験します。厳しい2年間の軍生活は、韓国人男性にとっては色んな意味で忘れがたいようで、現在は予備役(除隊後8年間の服務)の夫も日常の様々な場面で当時身に付けた生活習慣(?)を披露してくれます。韓国人の旦那様や彼氏をお持ちの方は、パートナーを「韓国の男性なのだな~」と思うことが少なからずあるかと思いますが、我が家の場合は特に家事など日常生活で感じることが多いです。
その1.アイロンがけが上手い
結婚前に驚いたというか感心したのが、シャツやチノパンの類を着るときは、いつもきっちりアイロンがかけられていたこと。後になって実際にアイロンがけする姿を見ると、服の構造に沿ってきっちり順序立ってかける上、とてもスピーディー!一番苦手&嫌いな家事がアイロンがけの私よりもはるかに上手です。何でも軍隊にいた当時、特に休暇で部隊の外に出る機会があると、シワひとつない軍服をピシっと着て出かけるのが軍人としてのポリシー(?)だったようで…。新兵の頃は先輩が代わりにかけてくれたこともあったそう。「何度もやるうちに覚えた」と言っていましたが、おかげで結婚後もアイロンがけは夫の専門に
その2.ぞうきんの洗い方にもコツ
先日のことですが、床掃除を終えて雑巾を洗っていたら、夫が来て一言「そんな洗い方じゃ落ちないよ」。ゴシゴシ洗うのではなく、雑巾を広げた後、まず手のひら全体をスライドさせるようにしてほこりを取るのがコツらしいです。こちらも「どこで覚えたの」と聞くと、例のごとく「軍隊にいたときに何度もやったから」という答えが…。ちなみに手洗いでの洗濯もなかなかの腕前です(部隊に洗濯機がなかったらしい)。
その3.重い荷物を持つときは行軍のつらさを思い出して
米10kgや水2L×6本など、買い出しに行くと重い荷物を持ち帰ることもしばしば。「大丈夫?」と聞くと、大抵返ってくるのが、「軍隊にいた頃の行軍(ヘングン、40kgほどの荷物を背負って歩く訓練)と比べたら何てことない」という返事。「また軍隊か…」と心の中でつぶやきつつも、足の裏がボロボロになり、途中で失神する人も多い過酷な行軍訓練をやり遂げたという経験は、今でも大きな支えになっているのだなと思わされます。
その4.母への安否電話は欠かさない
「昼ごはんは食べたのか」「週末は何をするのか」など、韓国には特に用事がなくとも電話をかける「安否電話(アンブチョナ)」の文化があります。日本ではこうした習慣がないので、付き合い始めの頃は頻繁に家族へ電話する夫に驚きもしましたが、これもやはり軍隊経験が影響しているようです。肉体的にも精神的にも大変な軍生活を送るなかで、最も思い出されるのはオモニ(お母さん)。家族の大切さを身を持って知るそうで、オモニをはじめ家族へ安否電話をかけるようになったのは、除隊以降だと言っていました。
我が夫の場合、ということでいくつか挙げてみましたが、アイロンがけや荷物持ちなど妻としては助かることが多いです(笑)。約2年間の軍生活では不便も多いそうですが、それらを克服する術や、乗り越えたことで得られるものは、除隊後の実生活でも有用なことがたくさんあるようです