アンニョンハセヨ!コッコです。2月初旬は韓国の名節ソルラル(旧正月)で夫の故郷へ、そして終わるやいなや新居への引っ越し&チプトゥリ(引っ越し祝い)と、バタバタしているうちに2月も半ば。普段は仕事中心の生活で、ともすると自分がミョヌリ(嫁)であることを忘れがちなのですが、こうして何かしら家族のイベントがあると、否が応でも「韓国に嫁いだんだなあー」としみじみ感じることが多いです。
実はこれまで、「韓国のお嫁さんって大変なんだよー」と何度も耳にはしていたものの、実際にはその「大変さ」をまともに体験したことがなかったんです。しかし今回のソルラル帰省では泣き笑い様々なものがあり(笑)、「韓国に嫁ぐ」ということを、身を持って経験しました。
【帰省に片道6時間半】
民族大移動と言われる韓国の帰省ラッシュ。夫の故郷までは通常3時間で着くところ、6時間半もの長旅に!車中でラジオ番組が終わる度に、絶望的な気分になりました…。それでも到着すると、シプモ(義両親)の温かい歓迎があり、「来て良かった」という思いが湧いてきます。秋夕(チュソク)とソルラル、1年に2回でも元気な顔を見せるというのが、韓国人にとっては何よりの親孝行なんだなと感じました。
渋滞を知らせる電光掲示板。何と53km! |
途中休憩のサービスエリアも大混雑 |
ソウルへの帰り道は5時間半かかりました |
【自分で淹れて!】
親戚一同が集まる名節。人が集まれば、まず食事。そして、食後はコーヒーと果物。話も尽きたら花札。延々とこの繰り返しです(笑)。コッコの担当はもっぱら食器洗いに床掃除、果物むいて、コーヒー淹れて。20人近くの料理を昼夜用意するシオモニ(義母)の苦労に比べたら屁でもありませんが、インスタントコーヒーを淹れるにも、「私ブラックでお湯多目」「クリームと砂糖入ってるやつ」「クリーム入りのでカロリー半分の」と人それぞれ。お好みに合わなければ遠慮ない正直な感想が…。「自分でやってくださいよ!」と心の片隅で何度毒づいたことか…。「コーヒー淹れるだけでしょ」と最初は簡単に捉えてましたが、意外に難易度が高かったです(笑)。
【「お客様」扱いにしんみり…】
生活に不自由ない程度の韓国語を話せるものの、韓国人の輪の中では、やはり「外国人」であることは一目瞭然。普段なかなか会うことのない親戚の中には、「お客様」に接するような態度を取られる方も。何かお手伝いしようとすると「いいから座ってなさい」。頭ごなしに「○○って知らないでしょ」etc。悪気があっておっしゃっているのではないことは承知ですが、「家族なのに…。それくらい知ってるのに…。」と切なくてやりきれない気持ちにもなりました。でもまあ、しんみりしていても何の解決にもなりません。知らなければ「教えてください!」、知ってたら「知ってます!」堂々と言ったら大分気が楽になりました(笑)。
ソルラル前夜、茶礼に使う祭器(チェギ)を拭く |
4人の先祖を祭るので器は4つ |
主催者の祭主がまず礼を捧げる |
そんなこんなで終わった2011年のソルラル。新居への引っ越し、チプトゥリのお話はまた次回!