アンニョンハセヨ!コッコです。12月に入り気温急降下のソウル。ついに今年も本格的な冬がやってきました。厳しい寒さに、ちょっと無理をすると風邪をひいたり体調を崩したりと、健康管理が大事な季節ですが、先日オモニム(義母)からあるものが大量に届きました。それが、左の写真のこれ。少量ずつビニールパックに入った茶色い液体です。ビニールパックには、カボチャやタマネギ、リンゴ、ブドウ、ナシの絵。初めて目にするものだったので尋ねたところ、「ジュプ(즙)」というものだそうです。漢字で書くと「汁」。野菜や果物などを搾って作るエキスあるいは100%ジュースのようなもので、韓国では健康食品としてよく飲まれているのだとか。
パックに描かれていた野菜や果物が代表的な「ジュプ」の種類のようですが、さて、我が家に届いた「ジュプ」は一体何の汁かというと…。ヘチマ(수세미、スセミ)・キキョウの根(도라지、トラジ)・拘杞子(구기자、クギジャ)・ナシ(배、ペ)がブレンドされている、オモニム特製のものでした(すごい取り合わせ…)。ヘチマやキキョウの根は気管支に良いそうで、風邪をひきやすいこの時期にぴったり。とはいうものの、まったく味は想像がつきません。そこで夫と早速試しに飲んでみることに。パックに入っているので、先端を切ってそのまま口をつけて飲んでも良し、コップに移して飲んでも良し。気になる味ですが、甘いナシの果汁がきいていて、少々苦味はありますが意外に飲みやすいものでした。
このジュプ、どこで購入したのか聞いてみたら、「健康院(건강원、コンガンウォン)」という、これまた初めて耳にする場所。何でもトンネ(町内)の健康院に材料を持って行けば、専用の機械でジュプを作ってくれるそうです。エキスというだけあり、わずかな量しか取れないので、ナシなども大きな段ボールで2~3箱を健康院に持って行ったと話していました。値段は不明ですが、ありがたく飲まないと!
韓国ではよく「薬食同源」という言葉が聞かれますが、食べ物と健康が密接に関わり合っているという意識が非常に高いですね。今回届いた「ジュプ」を通しても、あらためて実感しました。ちなみに材料を持って行かなくても、健康院では「ジュプ」を販売しているところも多いとのこと。今年の冬は、韓国ならではの健康食品「ジュプ」で風邪ひかずに頑張るぞ~。 (右の写真は会社の近くにあった健康院 )
編集部:コッコ