韓国旅行口コミ掲示板「コネストコミュニティ」
アンニョンハセヨ!コッコです。短い梅雨と本格的な夏の狭間にいる韓国。毎日蒸し暑い日が続いているソウルから、今週も編集部日記をお届けします。 コネストコミュニティ掲示板がリニューアルし、連載記者ごとにタイトルがつきましたが、韓国人男性と結婚した私コッコは、異国でのミョヌリ(嫁)生活を綴っていこうと思います。嫁姑間のあれこれ、親戚付き合い、好きな韓国料理作り、その他日常のあれこれなど…。韓国に住む、いち日本人妻の日常として、楽しく読んでいただけると幸いです。 さて、韓国では義母のことをシオモニといいますが、やっぱり国は変われども嫁姑間の関係というのは重要なもの。そんなシオモニとの関係を維持しているもののひとつに、韓国には「安否電話(アンブチョナ)」というものがあります。字だけ見ると命の無事を確かめる大げさなもののように思えますが、実は「ご飯食べた?」「元気にしているの?」といった感じで相手の状況を聞く気軽な内容の電話です。嫁姑間や親子間はもちろん、カップル間や友達間でも安否電話はやりとりされます。義母との安否電話の回数は各家庭で様々かと思いますが、コッコの場合は多いときで週2~3回。少なくとも週1回はシオモニからかかってきたり、こちらからかけたりしています。 家族間の結束が強い韓国。結婚前から夫が義母にほぼ毎日安否電話をかける様子を見てきましたが、それが嫁姑間にも広がったという感じでしょうか。もちろん今も夫は義母への安否電話を欠かしません。しかし正直なところ、「用事もないのに電話をかける」という行為は長く日本で暮らしてきた人にとっては難しいもの。結婚当初は、もっぱらシオモニからの安否電話ばかり。自分からかけるということはなく、携帯電話の画面に「オモニム(お義母さん)」という文字が出るだけでも、緊張感が走っていました 韓国に嫁いで1年が経ちましたが、この間、家族イベントなどを通じて韓国の親戚と付き合う中で、安否電話について気づいたことがあります。それは、重要なのは話の内容ではなくて、「相手の声を聞き、自分の声を伝えること」なんじゃないかということ。親からすれば子を思う愛情のようなもの、子どもからすれば親孝行のようなもの。そう思うようになってからは、安否電話の文化を受け入れられるようになり、自然と義母にも安否電話をかけられるようになりました。さらに最近では義母とムンチャ(携帯メール)まで送り合う仲になって、信じられない反面、「韓国の家族社会になじんできた」という感慨もあります。 以前、義母に「韓国の家族は、女同士のつながりが一番重要なんだよ。だからヒョンニム(義兄の妻)にも時々安否電話をかけなさい」と言われました。当時「えー!どうして外国人の私が…」と思ったのも恥ずかしながら事実ですが、安否電話について考え方が変わってからは、むしろ「韓国で一家の嫁として認められた」と思うことにしました(笑)。また、目上を敬う儒教文化の強い韓国ですから、目下から目上に電話を入れるのも、当然といえば当然ですもんね。 韓国の家族をつなぐ安否電話。今日あたり、「冷蔵庫におかずあるの?」なんてシオモニからの安否電話がかかってきそうです 編集部:コッコ