アンニョンハセヨ!コッコです。日本では平年より早い桜の開花が全国各地で観測されているようですね。ソウルはといえば、晴れの日はそれなりに暖かいのですが、時折吹いてくる冷たい風には、まだ少し冬の名残が。街のショーウィンドーはすっかり春めいてきましたが、お天気のほうは、もうあと少し!という感じです。
さて、先日コネストスタッフたちと食事にいったときのこと。日本人スタッフ、韓国人スタッフが混ざったその席で、ふと話題になったのが、「おまじない」。
そういえば、かつて小中学生の頃、人知れずいろんな「まじない」をかけてました…(ふふふ)。「好きな人の写真を枕の下に置いて眠るとその人が夢に出てくる」とか、「好きな人の靴をはいて3歩歩くと両思いになる」だとか、恋愛系に限っては、お恥ずかしながら結構信じていた、遠い昔のあの頃。
そんな「おまじない」が韓国にもあるのか?韓国人スタッフや友人に聞いてみたところ、韓国にも願いが叶うと信じて行う行為がいろいろありました。韓国語では漢字で「呪術」と書いて「チュスル」という言葉が、「おまじない」という日本語に一番近いようです。字だけ見ると、ちょっとオドロオドロしい感じです。
恋愛に関しては、爪を鳳仙花で染めるおまじないが有名だそう。鳳仙花と言えば、夏の花。爪に残った朱色が、初雪が降る日まで残っていたら初恋が叶う、と言われています。乙女ゴコロをキュンとさせる、何ともロマンチックなおまじないですが、これは爪を切るのが、かなりためらわれそう…。
また、面白かったのが、夜中0時に包丁を口にくわえて便器に座り、鏡をのぞきこむと未来の配偶者の顔が現れる、というもの。鏡の代わりに、洗面台に張った水をのぞく、という方法もあるようです。いやあ、どっちにしても、怖いし危ない!でも、結婚前なら私もやってたかもしれません(笑)。
他にも、テスト期間中に秀才の友達の髪の毛を鉛筆に結んで勉強すれば試験準備がはかどる、というおまじないも聞きました。
地域や学校によって千差万別とのことですが、割と一般的に知られているものでは、済州島(チェジュド)の守り神とされる「トルハルバン(石のおじいさん)」の鼻を触ると男児が生まれる、願い事をしながら石を積み上げると叶うなど。後者はドラマ「冬のソナタ」や「春のワルツ」にも登場していたので、記憶に残っている方も多いのでは。小さな石の塔は、冬ソナのロケ地である南怡島(ナミソム)や、韓国のお寺、山に行くとよく見かけます。
占い雑誌が人気の日本と比べると少ないようですが、探してみるといろいろ出てくるものですね。何だか書き進めるうちに、かつておまじないに熱中していた自分を思い出して恥ずかしくなったりしましたが、奥深そうな韓国の「チュスル」に、ますます興味のわいてくるコッコでした。
編集部:コッコ