アンニョンハセヨ、コッコです。韓国といえば、やっぱりキムチ!そして韓国の冬といえば、春まで食べるキムチを大量に漬けておく、家庭の年中行事「キムジャン」が有名です。韓国に嫁いで初めてのキムジャン、本来ならミョヌリ(嫁)として参加すべきところですが、今年はどうしても都合がつかず不参加となりました。キムジャン初体験は来年へ持ち越しとなったわけですが、キムジャンで漬けたキムチをお裾分けしてもらうことになり、結婚前からちょくちょく話が出ていたアイツが、ついに我が家にやって来ることになりました。
その名は、キムチ冷蔵庫!普通の冷蔵庫があるのに、キムチ専用の冷蔵庫まで?と思われるかもしれませんが、そこには納得の理由がありました。発酵食品のキムチは、何と言っても保存温度がおいしさの決め手。0℃から−1℃がキムチ保存の最適温度と言われます。しかし、何しろ一度に漬ける量がハンパではないキムジャン。嫁ぎ先でも夜を徹して5〜6家族分、400株を漬けたと言います(ひえ〜)。この大量のキムチ、昔は庭に埋めた壷(ハンアリ)に入れて保存していたそうですが、アパート暮らしが大部分の現代ではそうもいきません。そのうえ、一般の冷蔵庫で保存するには他の食品にキムチの臭いが移ったり、大きさが不十分だったり…。そんなわけで、脱臭効果もバッチリのキムチ専用冷蔵庫が1995年に登場、韓国の家庭では、もはや定番のヒット家電となっているのです。
初めてキムチ冷蔵庫の存在を知ってから数年…。「韓国らしい商品だなあ」と他人事のように思っていた自分が、まさか実際に買うとは夢にも思っていませんでした。韓国での生活に慣れる前は辛くて手も出せなかったキムチ…。そのキムチを、180リットルも保存できるキムチ冷蔵庫を買うことになるなんて…。本当に人生って不思議なものです(笑)。
キムチ冷蔵庫が到着する日は朝から家具の配置替えで大忙し!何しろ横幅が約1m、高さも約1mと大型なのでスペースを確保するのに一苦労…。無事到着・設置してからは、中の専用タッパー計8個をお風呂場でせっせと洗い、乾燥させました。早速これまで使っていた冷蔵庫内のキムチを移してみると、まだまだ余裕。「もうひと回り小さいのにしておけば良かったねえ」なんて話していたら、ピンポーンと宅配便が…。何と、キムチ冷蔵庫ゲットのお祝いと言わんばかりに、ダンボール2箱分の大量のキムチがシオモニ(義母)から届いたのでした。まさにナイスタイミング!さすが韓国のオモニ(母)は違う!
かくして、初のキムチ冷蔵庫は、見事漬けたてのキムジャンキムチで満たされるという何とも幸せな(?)事態となったのであります。
発酵具合を調節できる機能があったり片側を冷凍庫としても使えたりと、かなり進んでいるキムチ冷蔵庫。また、キムチ冷蔵庫とはいえ、果物や肉など他の食材を保存することも可能です。さらに電気代も頻繁に開け閉めしなければ、それほど負担にならないんだとか。それでなくても狭い我が家で、そのスペースの占領具合にブルーになることもありますが、可愛い一員が増えたと思って、しっかり活用していきたいと思います。
編集部:コッコ