アンニョンハセヨ!今週木曜日の10月8日は、冷気が強まり露が一段と冷たく感じられるという二十四節気のひとつ「寒露(ハンロ)」。秋が徐々に深まりを見せているここ最近のソウルですが、朝晩の温度差が激しいせいか、喉がイガイガ、少々風邪気味のコッコです。韓国は先週末に秋のビッグイベント、秋夕(チュソク)が終わり、今週からまた会社に学校にと平常通りの日々が戻ってきました。
旧正月(ソルラル)と並んで韓国の2大名節とされる秋夕は、故郷などに家族一同が集まって過ごす、とても重要な意味を持つ日。一方で、茶礼床(チャレサン、先祖に捧げるお膳)や次々と訪れる親戚たちを迎える準備で一家の女性陣は大忙しの日でもあります。
コッコにとっては韓国に嫁いで初めての秋夕。秋夕連休前には、社内の特に韓国人スタッフから、「大丈夫そう?明日から頑張ってね」「つらくても、くじけるな!!」という心配が入り混じった激励の声が相次いでとんできました。
ふと、学生時代に韓国語を学んでいた頃、韓国人の先生から耳にした話が脳裏をよぎりました。
「名節の数日前から始まる食材の買い出し、大量の料理の下ごしらえに家の大掃除、当日は訪問客への食事出し(食事だけでなく、お酒やお茶の準備まで)、台所で待っているのは山のような食器洗い。韓国では秋夕が過ぎると、うつ病や腰痛・肩こりなどで寝込んでしまう秋夕後遺症に悩む主婦も多いんですよ」
当時は「へぇ〜大変だなあ」と人ごとのように聞いていたわけですが、まさか自分が同じ境遇に置かれるとはつゆ知らず。そんなわけで、少々、いや、かなりビビリながら秋夕当日を迎えたのでした。
ところが、幸い(?)、コッコの嫁ぎ先では茶礼を行わず、海外勤務中の家族もいるため、ごくごく内輪で過ごすのが常とのこと!大渋滞に巻き込まれて帰省したり、食事の準備で1日が終わる…ということもなく、ソウル近郊の親戚宅でのんびり気楽な秋夕を過ごしてきました。とはいえ、シオモニ(義母)の前でじっとしているわけにもいかず、買い出しの荷物持ちをしたり、ジョン(韓国風ピカタ)を焼いたり、甥っ子の遊び相手をしたり(韓国語の絵本を数十冊読破。これが一番大変だったかも)といった程度ですが、ミョヌリ(嫁)らしいこともちょこちょこと体験してきました。
それにしても、本当に韓国の男性陣はお尻が重い(笑)!もちろん協力的なダンナ様もいらっしゃると思いますが、まだまだ、名節の陰の立役者は女性なんだなあと実感したミョヌリ(嫁)としての初秋夕でした。
編集部:コッコ