アンニョンハセヨ!韓国は12月を目前にして、寒さが一段と厳しくなってきました。先週、ソウルでは雨混じりの初雪が観測されましたが、実はコッコ、その前の週にコネストスタッフたちと一足早く韓国の名山のひとつ、雪岳山(ソラクサン)で雪景色を堪能して参りました。
雪岳山行きのきっかけは、コネストボスの「克己訓練(クッキフンリョン)を兼ねて雪岳山に登るぞ!」という一言。「雪岳山と言えば、韓国有数の険しい山。しかも、そろそろ雪も降る頃だし…。ボス、冗談ですよね??」コッコをはじめ、そう思ったコネストスタッフは少なくなかったはず。しかし、あれよあれよという間にボスのずば抜けた行動力でバス・宿は予約完了状態。かくして「コネスト克己訓練in雪岳山」の当日を迎えることになってしまいました。
「克己訓練」とは、言葉どおり「自己を克服する」ための厳しい体験を同僚や仲間同士で(わざわざ)経験し、団結力や協力心を高めるという、韓国社会では時々行われる一風変わったイベント。韓国軍の中でも、海軍所属の海兵隊は訓練が厳しいことで有名ですが、その海兵隊で実施している克己訓練プログラム「海兵隊キャンプ」は、有名大企業の新入社員研修の一環としてもよく実施されるなど、意外に需要があるというから驚きです。
今回コネストで実行されたのは、往復約20km、最高峰の大青峰(テチョンボン)を目指す1泊2日間の克己訓練。コッコは韓国はもちろん、日本でも登山経験がありません。大青峰にある山荘には、決められた時間までに着かないと門が閉ざされてしまうとか…。そんな話を耳にしつつ、果たして無事にたどり着き、帰ってこられるのか不安の中でのスタートとなりました。行きの登山口から中間地点ぐらいまでは、燃えるような紅葉がとても美しく、足場も比較的なだらかで景色を楽しむ余裕もありました。ところが中間地点を過ぎてしばらくすると、それまで降っていた雨がみぞれに、そして雪に!数時間で秋から冬へと完全に季節が変わってしまいました。また、比較的易しいコースだったそうですが、頂上に向かうにつれて険しい岩場や不安な足場も続々登場。あまりの辛さに時々ボソッと悪態までついてしまいました(笑)
しかし、体力と精神力は、さすがコネストスタッフ!脱落者なく全員が海抜1708mの大青峰に到達しました。霧が濃く、残念ながら遠くまで見渡すことはできませんでしたが、これ以上ないほどの爽快感と達成感がありました。翌日はアイゼンを付けてハラハラの下山でしたが、見事な樹氷を思う存分目に収めるという貴重な経験ができました。
あれから2週間。コッコは日頃の運動不足がたたり、筋肉痛、体調不良にその他もろもろ、訓練の後遺症に悩まされましたが、最近ようやく回復。お互いに励ましあいながら登りきり、また、決して楽とは言えない場所で2日間、寝食をともにしたコネストスタッフたち。以前に増して強くなった(?)連帯感を誇りに思いながら、克己訓練の醍醐味を噛み締める今日この頃です。
余談ですが、山荘で出会った某放送局スタッフにインタビューを受けたコッコ。山荘に到着したばかりの放心状態で「ここまで来るのに、どうでした?」と聞かれても、まともな返答なんてできませぬ。翌々日の放送で目にしたのは、「死ぬかと思いました…」という自分の声とスタジオの笑い声でした…。
編集部:コッコ