アンニョンハセヨ!先週末からぐっと気温が下がり、ソウルも大分、秋めいてきました。歩道にはよく熟れた銀杏があちこちに落っこちていたりして、雰囲気満点。寒〜い冬が訪れる前の束の間の秋がいよいよ始まりました。
さて、先日コッコは韓国人と会話していて実に驚きの体験をしました。
「○※△“カンジ”$%*@…!」
え?「カンジ」??韓国語の部分は聞き取れなかったのですが、途中ではっきりと耳に飛び込んできた聞き覚えのある単語…。韓国語のように使われてるし、聞き間違いかな…と思っていたのですが、何だか気になる。聞いてみたら何とまぁ、日本語の「感じ」だったのです!何でも、「カンジ(=感じ)ナダ(=出る)」の形で使われる若者言葉で、「イケてる」「カッコいい」といった意味だそう。日本語で「〜な感じ」とはよく言いますが、それがどういう経緯からか韓国語でも「ヌッキム(=感じ)」の代わりに使われ、しかもポジティブな意味までプラスされているというのは驚きでした。
日頃、地下鉄やお店で韓国人の話を何気なしに聞いていると、ふと耳慣れた日本語の単語を耳にすることがちょくちょくあります。「モンペ」「ヨウジ」「バケツ」「タライ」「タマネギ」…年配の人たちがよく使うこういった単語から、「整理・終了」を意味する「シマイ」、「どうせ…するなら」の意味で使われる「アッサリ」、先ほどの「カンジ」など意味が微妙に変化しているものまで本当に色々。後者は特に若者の間でよく使われるような気がします。周りの韓国人の友人に聞いてみると、ビリヤード場では「ダイ(ビリヤード台)」、「タマ(球)」、「ヒキ」、「オシ」といった用語が使われたり、建設現場では「ナラシ」「コンクリ」といった単語も飛び交ったりしているのだとか。
日本と韓国の歴史から、韓国の日常生活で日本語の単語がいくつか使われていることは知っていましたが、こんなにたくさんあったなんて…!「カンジ」のように韓国独自の意味まで生まれてしまった言葉に対しては、
「韓国語でもなく日本語でもない!」という批判が一角ではあるのだとか。
何はともあれ、今回の一件で、また新たな韓国語を学んだと同時に、「歴史や時代によって変化し続ける言葉って、本当に生き物のようだな〜」なんてことをヒシヒシと実感したコッコでした。
編集部:コッコ