アンニョンハセヨ〜。突然ですが、皆さん、お気に入りの韓国のジュースは何ですか?以前「なんでも掲示板」で盛り上がったトピックですが、コッコなら迷わず「コーヒー牛乳」を挙げます。「日本にもあるじゃーん」と思われそうですが、コッコの一押しは「三角パック」に入ったコーヒー牛乳なのです。少し甘ったるい味はもちろん、昔懐かしいあの正四面体の形が何とも愛しくて、思わず手に取らずにはいられません。
唯一の難点は、ハサミ(またはカッター)とストローが必要なところでしょうか。頂点をチョコンと切って、ストローを挿すわけです(男性はそのまま口をつけて飲む人も多いですが)。でも、このちょっとした手間が、実は美味しさの秘密なんじゃないかな、と思う出来事に先日遭遇しました。
ある日の朝、通勤途中に会社近くの小さなスーパーで三角コーヒー牛乳を買いました。アジュンマ(おばさん)にお金を払おうとしたら、おもむろにカッターに手をのばすアジュンマ。
アジュンマ「切ってあげるわよ」
コッコ「いえ、大丈夫です」
アジュンマ「?(今切らなきゃすぐに飲めないじゃないの、と言いたげな表情)」
コッコ「会社に行って飲むので…」
アジュンマ「ああ〜(納得の笑顔)」
韓国生活も通算4年。最近は新鮮な驚きよりも、むしろ韓国社会に馴染んでいる自分を発見する方がはるかに多いのですが、上の出来事は久々に「ここは韓国なんだな」と思わせてくれました。日本の感覚からすると少しおせっかいに感じるけれど、他人の苦労は放っておけない厚い情。わずか500ウォンのコーヒー牛乳、そのパックの先端を切ってくれるだけの何てことない動作ですが、韓国人のそんな人となりに触れたような気がしました。
最後のアジュンマの笑顔で、その日一日、優しい気持ちで過ごすことができたコッコ。もちろん、いつも以上にコーヒー牛乳を美味しく味わえたのは言うまでもなく。皆さんも、ぜひ韓国にお越しの際は三角パックのコーヒー牛乳をお試しください。都心では難しいかもしれませんが、トンネ(町内)のミニスーパーなどでは、当然のように慣れた手つきで先端を切ってくれるはずですよ。
編集部:コッコ