皆さま、アンニョンハセヨ!ゴールデンウイークは楽しく過ごされましたか?悲しいやら、この時期、韓国には大型連休がありませんが、先週の子どもの日に続き、昨日5月12日(旧暦4月8日)は釈迦誕生日ということで、2週連続の連休。ミエ改めコッコも、歴史薫る韓国の古都・公州(コンジュ)でお休みを満喫してきました。
忠清南道(チュンチョンナムド)に位置する公州は、ソウルから高速バスで約1時間30分。日帰り旅行にはちょうど良い距離です。以前、この地を流れる錦江(クムガン)の美しさに魅せられた写真好きの韓国人の友人が、秋の景色を映した写真を見せてくれたことがありました。その友人から、「新緑の季節に出写(チュルサ)※に行こう!」と誘われて、迷わず乗ったわけです。写真はまったくの初心者であるコッコですが、興味は津々。新しくゲットしたデジカメを手に、早朝ソウルを出発しました。
※韓国では写真を撮りに出かけることを「出写」というそう。何だか専門的な響きですね。
公州といえば、今から約1500年前、百済の都があった場所。錦江に代表される自然の美しさと共に、武寧王陵(ムリョンワンヌン)や公山城(コンサンソン)といった歴史的な遺跡も見所です。今回の出写も、その3カ所をメインに回りました。
中でも錦江は話に聞いていたとおり、川辺には真っ白な砂地が広がり、背景の山々のグリーンと絶妙のコントラストをなしていました。普段、ほとんど人が来ない場所のようで、水際や砂地には所々3本指の野鳥の足跡が。ぬくぬくとした白い砂地にゴロンと寝転がり、時折聞こえてくる鳥の声に耳をすます…。これ以上の癒しはないのでは?という思いさえ抱かせるのんびりした時間を過ごせました。
そんな地方独特の時間の流れは、公州の街全体に漂っていました。バス停には番号が書かれた標識のみ、時間表も路線図も見当たりません。また、誰かが火を消さずに入れたのでしょう。吸殻入れからモクモクと煙が上がっていても、「いつか消えるだろう」という感覚からか、皆さん放ったらかし(これは無関心?)。少なからずもどかしさを感じてしまったのは、普段ソウルの忙しない足並みばかりを目にし、自分もその中の一員と化してしまっているからでしょうか…。
とにもかくにも、滞在時間7時間、「自分の足で歩いてこそ良い写真が撮れる」という友人のポリシーのもと、歩きに歩いた一日となりました。十分過ぎるほどの初夏の日差しで、鼻の頭や腕は真っ赤に日焼けしちゃいましたが、これも約50枚の写真と共に忘れられない旅の思い出。ソウルへの道すがら、次は慶尚道(キョンサンド)を流れる4大江の一つ、「洛東江(ナットンガン)」に出写に行こう、という計画まで飛び出し、早速情報集めにかかるコッコでした。
編集部:ミエ改めコッコ