皆様こんにちは、NaRoです。
9月も中旬に突入し、心地よい風が初秋らしい雰囲気を感じさせてくれる今日この頃。こんな季節の変わり目には、ふと夏の思い出がよみがえってくるものです。しかーし、楽しい思い出もいっぱいあるはずなのに、NaRoの脳裏によみがえってくるものとは…そう、夏の思い出の中で、もっともキョーレツかつ衝撃的だった、あの2日間…。
あれは8月も下旬に差しかかった週末。会社の支援で国内旅行に出かけることになり、他チームに続き、NaRoを含む3人組は何と地方の山奥のお寺で行われる「テンプルステイ」に参加することに!1泊2日の短期プログラムではありましたが、「ソウルにはない、きっと特別な「何か」が体験できるに違いない!」…と、NaRoも最初は楽しみにしていました。
が…。
…特別すぎました。ディープな世界を垣間見た感じです。
お寺に到着した時から妙な予感はありました。携帯電話没収に始まり(これはまあ仕方がないとしても)、お経(韓国のお経はハングル!)をそらで覚えている仏教徒の方や、三拝(礼仏のひとつ)を完璧にこなす小学生などなど…。その本格的な雰囲気に、「こ・これは、私のような仏教徒でもない者が来るところではなかったのでは…」と内心不安にかられたのもある意味当然だと思います。
三拝など礼仏の練習や、‘口は災いの元’とも言わんばかりの「黙言」の実践、夕食後本堂で行われる本格的な礼仏…と、すべてが初めてで不思議すぎて、ありがたいお坊様のお説教も何のその、早くもホームシックにかられる軟弱なNaRo。
特にもっとも強烈かつ衝撃的だったのは、「月光参禅」です。そんな麗しげな名前のプログラムがどうして?と思われるかもしれませんが、この座禅、何と夜の山の中、しかも火葬場で行うというものだったのです。山中を裸足で歩き、そこだけ木々がない草ボーボーの地面にシートを敷いて、20分ほど座禅を組むという…。
どうやらそのお寺のお坊様方が亡くなられた時に火葬する神聖な場所らしいのですが、「足痛い、暗い、怖い、帰りたい」…と、煩悩を打ち払うどころか煩悩のカタマリのような切実な気持ちで、ホームシックはピークに達していきました。さらに草木も眠る丑三つ時に108回の礼仏をする時も、楽しいことばかり考えて現実逃避していたNaRo…(←苦行の「く」の字もない)。かくして修行(?)の成果はまったく見られないまま、下山することになったのでした…。
タクシーで山から降りた時の、あの安心感ったら!日本の実家でもないソウルに帰って来てこんなにホッとしたことはありませんでした(苦笑)。
行ってから知ったのですが、どうやらこのお寺は、自他共に認める「禅の宗刹」だったそう。今回はたまたま夏休みで外国人向けのプログラムがなくて韓国人向けのプログラムに参加したため、かなりディープな体験内容になったのかもしれません。外国人向けのプログラムなら、もっとお説教も短く、写経など体験プログラムが充実していたようなのですが、タイミングが悪かったのでしょうね〜。ちょっと残念です。
次回またこういう機会があれば、コネストで紹介しているテンプルステイツアーのような、文化体験プログラムが充実した気軽に参加できるコースに参加してみたいものだなぁ、とぼんやり思いつつ下山した、ソウル市民のNaRoでした。
編集部:NaRo