お初にお目にかかります。今週から「編集部日記」に参加させていただきます、新米記者のNaRoです。
さてさて、初めての編集部日記、何を書こうか悩みましたが、NaRoの目から見たあるソウルのヒトコマについて書いてみようと思います。
―それは、通勤電車の中での出来事でした。
つり革を握り、ぼーっとした表情であらぬ方角を見つめる慢性寝不足のNaRo。
瞬間、そんな記者の眼前を遮るかのように「手」がにゅっ!
ぎょっ。
―「手」の主は、なんとおじいさんでした。
NaRoは平均身長より少し高い方ではありますが、自分より小さいおじいさんが、荷物棚に乱雑に積み置かれている「無料新聞(フリーペーパー)」を、次々と回収していきます。
無料新聞とは、文字通り無料で配布されるタブロイド新聞。ソウルでは地下鉄などの駅前に大量に積まれ、あるいは配られているので、車内の手軽な読み物として広く流通しているんです(若干エンタメ色が強く広告多し)。とくに早朝電車内の光景なんて、みんなして読んでいてちょっと異様な光景ですよ。だから、そういう時の荷物棚なんかは、よく無料新聞が山積みになってるんです。それをまた別の人がとって読んだりもします。
そんな新聞の山を慣れた手つきで無表情で回収していくおじいさん。片付けるのが仕事なんでしょうか…。
無料新聞って、ソウルではごく普通のことになってしまったのであまり気にもしなくなっていたNaRo。でも、こんなおじいさんが1人黙々と回収しているのって…。
それに、日にあんなに大量の紙が「無料」で不特定多数の人々にばらまかれて、一瞬で無慈悲に捨てられていく・・・実はすっごくもったいない話だったりして。あの回収された無料新聞の山はどこにいくんだろう?リサイクルされてんのかなー?
そんなことをぼーっと考えた、ある朝のNaRoだったのでした。
そしておじいさんは、サクサクとまた、次の車両に向かいます―
(編集部:NaRo)