ソウル地下鉄のホームや車内で動画が流れているのをご記憶でしょうか?ソウルメトロ制作による主に安全やマナーを守ろうというような教育的な内容で、何パターンかあります。しかし、これがなかなか面白くて、地下鉄に乗るたびにチェックしてしまいます。
一番のお気に入りは「地下鉄の乗り降りは安全に」という内容で、現在も絶賛放映中です。数年前から流れているので今さらとお思いの方もいらっしゃると思いますが、とにかく好きです。
かわいらしいキャラクターと反して、内容がえぐいのです。えぐいとは関西方言で気色悪い、ひどいといったニュアンスです。なのでえぐかわ。こんな言葉があるのか、ないのかわかりませんが、見た感じ、そんな感じです。
まずは動画をご覧ください。
ね?ひどくないですか?
酔っぱらってドアによりかかる焼酎瓶。ドアが開いて割れて粉々。酒に飲まれて人生台無しってことです。
歩きスマホで列車とホームの間に挟まったバナナ。皮がずるむけ。想像するだけで痛いです。
駆け込み乗車で傘を持っていかれ、倒れ込むアイスバー。1本足だから立ち上がることもできません。
極めつけはドアに挟まるホットドッグ。パンとソーセージが分離して、血まみれ(ケチャップまみれ)。とんだスプラッターです。
最後は乳母車に乗せたヒナ鳥だけ列車に押し込んでホームに取り残される親鳥。悲しい生き別れです。
こんなに恐ろしい映像を見せつけられたら、一歩間違えれば大事故になるということが身に染みてよくわかります。ソウルの地下鉄は通勤時間は2~3分間隔、昼間でも5~10分間隔ですからね。慌てる必要はまったくありません。
それにしても、こんなにかわいらしいキャラクターを並べて、こんなむごいことができるもんだと感心します。目が離せないとはまさにこのことで、地下鉄に乗るたびに見入ってしまいます。
以前、ラーバというイモムシのキャラクターが同じく地下鉄安全教育をしてまして、「エスカレーターの手すりにつかまりましょう」と長い舌で手すりをベロベロしてるのを見て、「あんな舌で舐めまわされた手すりにつかまるのは嫌だな」と思ったことがあり、教育的には逆効果(私には)でした。
あと、調べたんですが画像が見つからなくて、写真にも撮っていなくて、もし、画像をお持ちの方がいたらぜひ、コネストに送って頂ければと思うものがあります。動画ではなくポスターです。モコっとしたかわいいクマの人形が地下鉄のホームで寝てまして「こんなところで寝たら凍死するぞ」というおどろおどろしいキャッチコピーがついてるやつです。極寒ソウルで地下鉄ホームでうっかりうたた寝したら、ホント、命に関わりますからね。このポスターのお陰で、どんなに飲んでもホームで寝たことはありません。数年前まで冬になると掲示されていたのが最近見なくなりました。
お心当たりの方はご一報頂けましたら幸いです。