「東京には空がない」と言った人が誰だったかは忘れてしまったが、「ソウルにはラムレーズンがない」と言ったのは何を隠そう私である。
そう、ないのである。
いや、正確にはどこかにはあるのかもしれない。だが少なくとも私が最大限の検索力と情報力をもってして捜した上での結論では、ソウルにはラムレーズンがない。
意外とこういった「日本にあって韓国にもありそうなのに実はないもの案件」というのは韓国在住者の間ではしばしば談義の対象となるのであるがその話はまたいつかするとして、とにかくラムレーズンの入ったバニラアイスがムショーに食べたくなったのにも関わらずないというこの状況を打破するためには「自分で作ればいいじゃん!」ということになり、コロナでおうち時間も長くなったこれを機に自家製ラムレーズンを漬けた。
レーズンを丁寧に湯煎をして脂を落としてからさらに鍋で水分を飛ばし、乾いたレーズンをラム酒に漬けること4日ほど。芳醇な香りを放つラムレーズンが完成したわけであるが、このラムレーズンちゃんが最高のパフォーマンスを発揮できるようなバニラアイスでお迎えしたいなと、「美味しさ追求するならハーゲンなダッツになるのかなあ・・・でも高いしなあ・・・妥当な線でナチュール?もしくはレトロなトゥゲド(together)でいくか?」なんて考えながら近所のコンビニに向かった。
前置き長くなりましたが、そんな状況で出会ったのが今回紹介したいソウル牛乳という会社から出ている「흰 우유 아이스크림(白い牛乳アイスクリーム)」というアイスです。
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このラベルどこかで見たことあるぞ?って人もいるかもですね。
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そう!元々は「ソウル牛乳」のパッケージをアイスに転用しているのです
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「牛乳53.3%、乳クリーム25%含有」だそうです
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見た目は普通のバニラアイスっぽいのですが…
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自家製ラムレーズンをふんだんに散りばめていただきます
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結論から言いますと、メチャクチャ美味しかったです!
牛乳が多めに含まれているからか、他社製品のバニラアイスより甘みが少し控えめでサラッとした食感と言いますでしょうか?そこに自家製のラムレーズンの芳醇な香りが見事にマッチングして、「こりゃあ最高のコラボだなあ!」なんて手前味噌ならぬ手前葡萄な発言まで調子に乗ってしてしまうほどの満足度でした。
調べてみたら2020年の秋頃に発売されたようでして、私が食べた普通の牛乳味以外に、バナナ牛乳、イチゴ牛乳、チョコ牛乳味もあるそうです!食べてみたい…(^q^)
甘みがそこまで強くなく、クリーミーなのでバケットなどのパンに塗って食べている人もいるみたいです。
容量が474mlと一人で食べるにはちょっと量が多く、価格も8,000~9,000ウォン(販売所により異なる)程度するので数人でシェアして食べるのにちょうどよい感じだと思います。
正直個人的には控えめな甘さがハーゲンなダッツよりも好きな感じでした。
日本にいる方は当分食べられないかもしれませんが(涙)、是非次の訪韓時の食べたいものリストに加えておいてはいかがでしょうか?
編集部:つるばら