病院に行く度に、頭をよぎる疑惑。…韓国人って注射大好きなんじゃないの!?理由はあります。風邪で内科に行ったとき、皮膚アレルギーで皮膚科に行ったとき、腰痛で整形外科に行ったとき。すべてお医者さんから「じゃ、注射しますから」と言われ…このくらいでなぜ注射!?「注射は嫌です、薬にしてください」と断固拒否、事なきを得ました。
注射は、看護師に「オンドンイ(尻)チュサ(注射)」と言われます。例外なく「オンドンイ」です!私は頑なに「オンドンイチュサ」を避けているのですが、聞くところによると、尻というか腰に注射するそう。しかし、下着までばさっとおろし、尻丸出しで打たれるのだとか。そして打つ前に、患部を痛み防止のためバシバシ叩かれたりするそう。痛そう…。
昨年は思わぬことで手術をし、その際にカルチャーショックがたくさんありました。この機会に病院関連についてまとめたいと思います。
入院には看護人が必要
韓国では日本ほど看護師から手厚くケアしてもらえないので、入院する場合は看護人の同伴が必要です。ほとんどの場合家族が看護人となり、付き添うのですが、中には
看護人を雇うための保険なるものまであるそうです。
入院した場合は相部屋がほとんど。日本ほどプライベートを重視しないので、同室の入院患者とディープなお付き合いをすることになったりします…。
点滴に注意!遠慮はせずに
どうも点滴が下手な看護師が多いという噂があります。あれ?と思ったら上手な人に代わってくださいと言いましょう!私も手術前の点滴で、
橈(とう)骨神経が少し傷ついたようでしびれが抜けず、後日
韓医院(ハニウォン)
に行きました…。
韓国では医師はともかく、看護師が何の薬剤を使うかなどを説明してくれなかったりします。私は不安だったので、逐一説明を求めるようにしました。
蛇足で付け加えますが、私は注射が怖いというわけではありません。むしろ必要な(自分で必要と納得した)
場合は平気なほうで、打たれる様子をじーっと見ています。
薬が大きい、やたらカラフル
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これを一気には無理
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薬局で売っている錠剤、顆粒、韓薬(液体)の3点風邪薬セット
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韓国には、有名なことわざ「薬を飲めば一週間、薬を飲まなかったら7日(ヤクモグミョンイルチュイル、ヤクアンモグミョンチリル)」があります。薬を飲んでも飲まなくても一緒、という意味。ところが!韓国の薬は即効性の注射をはじめ、強力なものが多い気がします…。
薬局で買える総合感冒薬、病院に行ってもらう薬でとにかく驚くのは、その大きさと色。一度に飲むのは不可能というか危険?葉に包んで食べる習慣のついている韓国人は喉も広いのか。
外出する入院患者
病院の近くでは、入院服のままで外を歩きまわる入院患者を見かけます。点滴スタンドを転がしながら近くにご飯を食べに行ったり、散歩をしていたり。当たり前の光景で、誰も突っ込みません。
モムサルって何
韓国にのみ存在するらしい病気。風邪のようなそうでないような、モムサル。体の関節が痛い風邪のようです。熱が出たり出なかったり。モムサルについて聞いても明確に定義して答えてくれる人に出会ったことがありません。
物理治療の痛みに叫ぶ
リハビリや、電気を流す緩和治療などは総じて物理(ムルリ)治療と呼ばれます。感情表現が普段から激しい国民性だからか。リハビリ等でも痛みに大声を出していたりします(主に女性)。ぐっとこらえる日本人の美徳はきっと理解してもらえないでしょう。
腰痛等で整形外科を受診すると、電気を流す緩和治療を受けます。40分ほどで横になる場所は一応カーテンで仕切られているのですが、隣の常連らしいアジョッシのイビキがうるさかったりします。
病院に併設されている葬式場
大きな病院には葬式場が設けられています。少し前までは家庭でお葬式を行うのが一般的だったようですが、なんとも合理的ですね。韓国では結婚式もお葬式も日本より行く範囲が広く、親しく付き合っている人の場合は、かなり遠方でも出かけていくようです。
韓国の医療は日本と水準が変わらないと言われています。結局は医師、看護師の腕や人柄が重要でしょう。
万国共通、何よりもそこが大事でしょう!といっても、1つの病院にも様々な人がいますからいつもいつも相性のいい人にばかり当たるとは限りません。昨年手術して勉強になったことは、不安に思ったら我慢せずはっきり伝えることでした!
編集部:ふぐやん
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