今年の秋は、「ソウル舞踊祭り」の開幕公演、日韓市民ミュージカル観覧、貞洞(チョンドン)劇場の「YOULL(ユール)」など、たくさん公演を観覧。まさに芸術の秋を体感でき、思い出深いものとなりました。
|
|
|
「ソウル舞踊祭り」開幕公演の1つ、カーテンコール
|
YOULL舞台後の記念撮影時間
|
今年、友達が出演した日韓市民ミュージカル
|
中でも嬉しかったのは、念願叶って夜に
昌徳宮(チャンドックン)に入場できる
「
昌徳宮・夜間特別観覧『月灯り紀行』2016 下半期」に行けたこと!毎年予約オープン後すぐ売り切れる人気っぷりで、なかなかチケットが取れなかったんです。
「
昌徳宮・夜間特別観覧『月灯り紀行』2016 下半期
」は、約2時間、夜の
昌徳宮を専用ガイドの説明を聞きながら観覧、伝統公演に茶菓とお土産付きで3万ウォンという豪華ツアー。完全予約制なので、少人数で趣のある夜の後苑を含む
昌徳宮をゆったり観覧できるんです。
私たちは午後7時からだったので、余裕をもって20分前に集合時間の敦化門(トンファムン)に向かいました。既に人がたくさんいてびっくり!受付で、1人に1つずつイヤホンガイドとカイロを渡されました。10月はじめでしたが、夜はひんやりと空気が冷たく、入場を待つ時間にもカイロは強い味方でした。
スタッフもみんな韓服(ハンボッ)を着ていて、雰囲気が出ています。角笛の合図でいよいよ1組から順番に入場!外国人向けの日程もあるのですが、私は韓国人の主人と一緒に参加したので、韓国人向けの日程でした。外国人は私1人かと思いきや、西洋人がツアーガイド帯同で5人くらい参加していました。
|
|
|
もうこんなに人が!受付順に5組に分かれて並びます
|
受付は敦化門向かって左、予約した人の身分証明書が必要です
|
私たちは3組目!いよいよ入場、門の下で待っている方が私たちのガイドさん
|
1組あたり20人ほどで、組ごとに専用のガイドさんが案内と解説をしてくれます。イヤホンガイドがあるので、少し離れた場所でもガイドさんの声がはっきり聞こえました。入り口ではまず提灯を渡され、この提灯の明かりがまた気分をぐっと盛り上げてくれます。
|
|
|
敦化門を入ると、2人に1つ提灯を渡されます
|
足元は暗く、石畳なので要注意
|
満月がきれいに見える夜でした
|
|
|
|
太宗(テジョン)王の時代から唯一現存する世界遺産の石橋・錦川橋(クムチョンギョ)
|
いよいよ仁政門(インジョンムン)へ…
|
ドラマでもお馴染みの仁政殿(インジョンジョン)!
|
ガイドさんの他に、組それぞれに韓服姿の男性が1人ずついらして、段差のある場所などを照らしたり、まめに人数確認をしていました。広いので、はぐれたら大変ですね。と言いつつ、私はちょくちょく組から離れて写真を撮ったりしていました。三脚を持ってきてしっかり撮影できるほどの時間はありません。
そしてガイドさんのおっしゃっていたように、提灯を持っていると顔は写りません(笑)。
|
|
|
玉座を間近で
|
王様気分で次の組を見下ろす~
|
このアングルがよく撮影され、広報などに使用されるそうです
|
せっかくなのでお洒落をしようと踵の高い靴を履いていたのですが、それは失敗でした。安全第一とはガイドさんの弁!石畳ですから足をとられることもありますし、段も多いです。狭い門を通る際には必ず提灯が据え置きか吊り下げてありましたが、やはり歩きやすい靴が一番でした。
|
|
|
|
楽善斎(ナクソンジェ)へのルート、この段を上っていきます
|
特徴のある窓の桟、灯りがともると影絵のようできれいです
|
どこからか伽耶琴(カヤグム)の演奏が聞こえてきて…風流!
|
楽善斎の中は入ることはできませんが、覗くことができます
|
去年はなかった演出で、生演奏のテグムが追加されていました。雰囲気はとても良いのですが、演奏するご本人は休む暇もなくとても大変なんだそう。写真スポットとしてもとても格好良かったです!
|
|
|
ノンストップでテグムを吹いている方
|
後ろにあった月の門
|
月の門をくぐってみると、壁に寿などの文字が
|
観覧のハイライト、普段も予約してしか足を踏み入れることのできない後苑(フウォン)の芙蓉池(プヨンジ)です!この日は晴れて、風もない絶好の夜だったので、思わず歓声がもれるほど見事な景色でした。ここでは自由時間がとられ、思う存分写真を撮ることができました~。
|
|
池に鮮明に宙合楼(チュハムヌ)の建物が映っています!
|
左下が池に映った月、ガイドさんにポイントを教えてもらわなければ見逃すところでした
|
私たちは3組だったので、不老門(プルロムン)にも行くことができました。次に公演が予定されているので、5組あるうち3組目までしかここには来られないそうです。受付に早く来て本当によかった!!
|
|
|
男性の弾く琴・コムンゴ、指ではなくスルテという棒で弦を弾くそうです
|
芙蓉池に映っている建物、宙合楼の前にある魚水門(オスムン)
|
写っていませんが、上に不老門と書いてありました
|
お茶とお土産を渡され、公演場で他の組がそろうまで待機です。公演場の席も、組ごとに場所が決められていて、3組は舞台の真ん中の席に!しつこいですが、3組でよかったとつくづく思いました~。
お茶はペスッ(梨の煮込み)とカンキュルチャ(姜橘茶)の2種類のうちどちらかを頂きました。席にはひざ掛けが用意されていて、お茶も温かかったので寒さを感じることなく鑑賞できました。
公演は、病気・災厄を祓う処容舞(チョヨンム)、パンソリの春香歌(チュニャンガ)からサランガ、巫壇の曲、オリジナルの舞踊の4種類でした。お土産は窓の桟をかたどった栞。茶菓を楽しみにしていましたが、ナッツでした…。
毎年日程を増やしたり、観覧できる人数を増やしているようですが、なかなか予約の取りにくい月灯り紀行。今回はパソコン前に陣取り、チケットオープン後すぐに予約しました。それでも、金曜日に予約しようとクレジットカード情報を入力している間にその日は売り切れに…木曜日に変更し、振込みで即決済に変更して予約しました。チケット入手は困難ですが、たくさんの方にお勧めしたいイベントです!
編集部 ふぐやん