KTXで通学・通勤

アンニョンハセヨ！このたび編集部日記を書かせていただくことになりました、ふぐやんと申します。よろしくお願いいたします。

韓国人の主人と結婚し、韓国に来て２年半が過ぎました。主人の仕事の都合で、天安(チョナン)に住んでいます。…イメージわかないですよね。天安と話して、相手のお顔に？マークが浮かんでいたら、「水原(スウォン)より南の忠清南道(チュンチョンナムド)です」と説明しています。…びっくりされました？期待通りの反応、ありがとうございます(笑)。

コネストの事務所はソウルなので、KTXに乗って出勤しています。昨年度は１年間、KTXに乗ってソウルに通い、語学堂を卒業しました。今回はKTXでの通学・通勤についてご紹介しようと思います！

定期券

日本では列車のチケットを窓口で買うのが一般的ですが、韓国ではスマートフォンのアプリで簡単に買うことができます。日本の新幹線ほど高くないですが、これからどんどん料金が上がるのではと心配…私はほぼ 毎日KTXに乗ってソウルまで行くので、定期(チョンギクォン)を購入しています。

ちなみにこのアプリはとても便利ですが、外国人登録証とクレジットカードがないと使うことができません。アプリで発車直前に予約するときは、座席が選べません。また、 立ち席 (イッソッピョ) はアプリで買えませんが、窓口なら買えます。

KTXの車内は、日本の新幹線と比べると狭いです。特室(トゥッシル)という車両もあり、こちらはゆったり座れます。 定期券の私は、座席をとっているわけではないので基本的には立ち席と同じ扱いです。

最寄りのKTXが停まる天安牙山(チョナンアサン)駅からソウル駅までは光明(クァンミョン)を経由して、だいたい40分ほど。でも行き帰り毎日立ちっぱなしは辛いですよね。通勤時間帯は18号車が自由席になっており、早い者勝ちで座れます。また、車両と車両の間には補助席のような折りたたみ式の備え付けの座席があり、そこに座ったりしています。それから、車両の空いている座席にも座れます。空いていれば座ってもいいんです！

定期や立ち席の人が、空いているんだろうなと車両の座席に座っていて、後からその座席を予約した人が来て立ち退くという光景をよく見かけます。旅行の際などKTXの座席を予約して、いざ乗ってみたら自分の座席に座っている人がいる…という場合は、慌てず「チャリ マジュセヨ？(席あってますか？)」と聞いてみてください！定期や立ち席の人はすぐ立ってくれるはずです(特に謝りはしません…)。よくあることなので、ちょっと驚いてしまうかもしれませんが、これも文化の違いですね～。

定期は平日のみ利用可能で、土日祝日は別途券を買う必要があります。少し料金が上がります…。KTXに乗っていると、乗務員がチケットの確認に来ます。制服を着た女性が多く、シニョンにつけている髪飾りがかわいいです。私もほしい～でも売ってないそうです！残念～。

もしチケットがない状態で乗った場合は、追加料金としてもとの料金の半額が追加されます。以前急に振り替え休日になった7月には定期が使えましたが、 秋夕(チュソク) の振り替え休日は使えませんでした！ なので、追加料金を払いました…事前に確認すべきでしたー。

また、スマホのアプリで表示する定期なのですが、スマホの電池が切れていて表示できなかったり、スマホを忘れて確認できないときは、チケットがない状態で乗った時と同じように料金を払います。でも、後日窓口にスマホと身分証明書などを持って行くと返金してもらうことができ、手数料は3,000ウォンかかります。

乗車前に車内で表示できないとわかっているときは、窓口で証明書を発行してもらうこともできますが、その場合はアプリの会員番号がわかるとスムーズです。また、車内で提示するときには証明書と一緒に身分証明書(外国人登録証)の提示が必要です。

特室

特室に乗ったときは、特室近くの無料自動販売機で水をもらうことができます。車両間に、雑誌などもおいてあります。もちろん、定期の人は特室の空いている席に座ることはできません。空いてるんだけどな～～！

金曜日や大型連休前は非常に混み合うので、特室の車椅子用の空いている場所などに座っている人も見かけますが、本来は特室の床であっても座ってはいけないようです！

食べ物や飲み物のワゴンを押す販売員もおり、自動販売機もありますし、食堂車両がついている場合もありますが、私は利用したことがありません。予め買って食べたり飲んだりすることが多いです。ソウル駅の駅弁コーナーはHOT MOTなどもあり、なかなか充実していますよ。

KTXで仁川空港へ

昨年６月から仁川空港までKTXで行けるようになったので、とても便利になりました。ただ、仁川空港行きのKTXは車両間の荷物置き場がぱんぱんになっていることが多いです。車両の座席上の荷物置きに大きいスーツケースを持ち上げている人もいます。女性だけの旅で持ち上げられず困ったときは、近くの親切な韓国人に「チョム トワジュシルレヨ？(ちょっと手伝ってもらえませんか？)」と助けを求めてみてください～。

江南(カンナム)方面にいくときは、高速バスに乗って高速ターミナルで降りた方がソウルでの移動が少なくて済みますが、私の家はバスターミナルよりKTXの駅の方が近いので、たいてい江南方面に行くときもKTXに乗って行きます。

高速バスだと渋滞が心配なのと、隣の人との距離が近いので(女性とは限りませんし)一人で乗るときはいつもKTXです。それに、天安はなぜかソウルよりよく雪が降るんです！

困ったときは乗務員に

もし違う列車に間違えて乗ってしまった！もしくは降りる べき駅を逃してしまった！(どちらも一回ずつ経験したことがあります…)という時は、慌てず乗車券を見せて乗務員に話してみて下さい。親切に自分が行きたい駅に行く方法を教えてくれるはずです。また、その列車の時間が書いた券を発券、サインなどして戻る時の列車の乗務員に分かりやすくしてくれるはずです。

KTXで通学・通勤していてちょっと不便だと思うところは、天安が田舎なので、昼間は便数があまりないこと。一時間に一本しかないと、乗り過ごすと一時間待つことになります…。でも、慣れるとうまく買い物にあてたりして有効活用～。

もしくは、龍山(ヨンサン)駅発着便がないかチェック！ソウル～天安牙山線(釜山(プサン)行き)と、龍山～天安牙山線( 麗水(ヨス)エキスポ行き)は線が違うのですが、定期券で乗ることができます。

以上、KTXで通学・通勤でした。ちょっと遠くからでもソウルには通えるんですよ！

編集部：ふぐやん