いざマッサージ!となった時に、「アロマ」という言葉とは到底結びつかないようなパンチパーマのイカついオバちゃんが
やってきました。
オバちゃん達は私たちが英語で会話しているので韓国語が分からないと思ったのか、のん気にお喋りし放題。
そして私をマッサージしていたオバちゃんが、足をマッサージしながら突然「このブタ!少しは痩せろ!」と言い放ったのです。
オバちゃんの言葉に仲間のオバちゃん達もお腹をかかえて大爆笑。ついでに友人も大爆笑。
その頃人生で絶頂のおデブ期を迎えていた私は、その場の和やかムードに顔で笑って心で泣いて、「まぁ確かにそうだよね・・」
と1人ごちました。
その2:ゴッドハンドを持つアジュンマ
日本から友人3人が遊びに来た時の話です。
韓国ドラマにハマッており夢見る夢子ちゃんな3人は、ドラマで
見るような韓国っぽいOL服を買いたいとのこと。
タイトスカートやぴちぴちワンピが売ってるお店に入ったところ、
店主であるオバちゃんが「あんたらに合ったサイズを測ってやる
から一列に並んで」と言ってきました。
言われた通り4人で一列にならんだところ、オバちゃんは
背後から次々と友人たちのお尻を両手でむぎゅっと掴み、
「S!」 、「M!」とサイズを測って行きます。
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※写真はイメージです
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なんと原始的な方法なのでしょうか…。
この時人生で2度目のデブ期を迎えていた私はドキドキしながら待機。いざオバちゃんが私のお尻をむぎゅっ!サイズやいかに。
「(サイズが)無いよ。痩せてから出直しな。」(※きな子意訳)
ひよこの性別仕分け人さながらにハイスピードで正確にサイズを測るオバちゃん。
友人は良い買い物が出来たと喜び、
私は無駄遣いをせずに済みました。ありがとうございました。
その3:武闘派なアジュンマ
ある夜お散歩をしていると、どこからかオバちゃんの 「○セッキヤ~!(○野郎め~!)」の絶叫が。
「韓国絶対NGワード」の1つであるワンちゃんを使った侮辱言葉です。
男性同士の喧嘩くらいでしか聞いたことのないこの言葉を女性が、
しかもオバちゃんが絶叫しているなどタダゴトではありません。
エライこっちゃと急いで現場に駆けつけたところ、そこは正に地獄絵図。
オバちゃん2人が、殴るわ叩くわ髪ひっぱるわの大乱闘をしています。
恐らくお互いの旦那さんと思われる男性2人がオバちゃん達を
引き剥がし仲裁に入っています。
なぜ喧嘩が起きたのか、2人は一体どういう関係なのかサッパリ
分かりませんが両者ともに恐ろしく殺気立っています。
下記はオバちゃん2人(以下A、B)のやりとりです。
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※写真はイメージです
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A:「おいテメ~!かかってこいやぁ!」
B:「あぁ!?うるさいゴミが!」
A:「ゴミだと!?じゃあお前はゴミ箱だよ!」
B:「ゴミ箱?じゃあお前はウ○コ野郎だよ!」
(※きな子意訳)
コントかと思いました。
これ以降のやりとりはお上品な韓国語しか分からない私には理解不能でした。
その4:トイレの神様(?)アジュンマ
もう数年前の話になります。その日私は友人たちと3人で
KTX
に乗り、地方からソウルに向かっていました。
日曜の夕方のため空席は無く、トイレなどがある車両の
連結部分で
すし詰め状態で立っていました。
事件は突然起きました。 ガタッという音と共に目の前のスライド式のトイレのドアが開閉し、
一瞬だけ中が見えたのです。
パンチパーマのオジ…いやオバちゃんがズボンをおろし、
下を向いて用を足していました。
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※写真はイメージです
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思わぬ出来事に慌てふためき、「あのヒット曲で『いるんやで~♪』って歌ってた女神様ってこの人?」
「たしかにウチのトイレは清潔を心がけているけど、なぜKTXのトイレに?」などと3人でワケのわからないことを
口々にしていると、
大きな揺れと共に再度ドアがオープン。
やはり先ほどと同じく、パンチパーマのオバちゃんがズボンをおろし前を見据えて用を足している光景が目の前にスペクタクル!
しているではないですか。
「アイゴーーーーーーー!!!!」
響き渡る大絶叫。エラいものを見てしまったと慌てふためく日本人3人。
・・・と、その時どこからか天の声が。
「手動の鍵があるのでそれをかけて下さい」
心優しい韓国人青年により救われるオバちゃん。
数分後オバちゃんはトイレから何事も無かったかの様に出て来ました。
あっけに取られてる日本人3人に向かって「何か問題でも?」と言わんばかりの堂々たる態度。
その姿は正に威風堂々。背後には後光が差しているように見えました。
この事件は他の友人に話しても「そんなバカな」と信じてもらえなかったのですが、
日本の某人気テレビ番組で、某芸人さんが新幹線で同じ体験をしたと話しているのを観ました。
機会があれば新幹線とKTXのトイレで「鍵をうっかりかけ忘れる」ものなのか検証してみようと思います。
さて、いかかでしたか?
今回は今まで出くわした中でも特に印象に残っているオバちゃんを紹介しました。
みなさんも是非韓国旅行の際には、ひとつの文化アイコンとしてのアジュンマ=オバちゃんにも目を向けてみて下さい。
イカつい外見とぶっきらぼうな態度とは裏腹に、意外と情に厚く、チャーミングな彼女たちの虜になるはずです!
参考:韓国のアジュンマスタイル特集
韓国フシギ体験~本当にあったおかしな話
編集部:きな子