旧正月の連休、デザイン室の韓国人スタッフ4名は、社長の鶴の一言で急遽日本へ行かせてもらえることになった。我がデザイン室の韓国人スタッフは、日本は昔1回行った程度、という者がほとんどだ。そこで、デザインや開発をするうえで日本の流行や文化をわかっておいたほうがいいだろうということになり、4泊5日の「研修」へ旅立つことになった。東京行きが決まって浮き足立つ4人。出発の数日前からウキウキと旅行プランの案を出しあった。しかし、今回のメンバーは男2+女2。年も違い、関心事がバラバラの4人の希望を満たそうとするうちに、かなりのハードスケジュールになってしまった。
1日目:浅草で宿泊 →秋葉原(メイドカフェ、ドンキホーテ、「オタク」街) →有楽町→銀座(ソニーのショールーム、アップルストア、ショッピングモール) →新橋(立ち飲みのお店)
2日目:築地→新宿(ハンズ、本屋)→原宿→渋谷
3日目:浅草→井の頭公園→下北沢→代官山→六本木
4日目:上野(アメ横)→新橋(ゆりかもめ)→汐留(46階展望台、カレッタ。ここは未来都市のようだった)→日の出(水上バス)→お台場(レインボーブリッジ、観覧車、自由の女神、アクアシティ、自動車展示場、フジテレビ)
今回最も負担だったのは、当然ながら円高による高価格!現在のレート(100円が1500ウォン)では東京の物価は殺人的だといえる。東京がショッピング天国であるがゆえに、一層つらかった。韓国では手に入れにくい素晴らしいデザインのものたち…しかし価格を見て、泣く泣く商品棚に戻す、ということが非常に多かった。レートが良くなれば必ずまた行きたい。
感想1)地下鉄の国、自転車の国、東京!
東京はソウルに比べると道がすいている。自転車で通勤する人が多く、どこでも自転車を見かける。自転車が趣味の私にとっては、まさに祝福された国としか言いようがない。うらやましい…。また地下鉄が街のすみずみまで通っているのでバスに乗る必要がない。地下鉄はラインが多すぎるためにいささか苦労したが、駅員が非常に親切だった。切符を間違えたら交換してくれるし、丁寧に教えてくれる。またソウルの地下鉄よりも標識がよくできているので、それを見れば迷わずにすむ。東京ではすべての旅は地下鉄駅から始まり、地下鉄駅で終わる。日本人に道を聞いても駅を中心にして考えるようだ。昨年、コネストのホテル予約ページのリニューアルで「駅名検索」を導入したが、その重要性をあらためて実感した。
感想2)多様性の街、東京!
東京は実に多様性を持つ都市であった。「オタク」のための夥しい数の秋葉原のショッピングモールたち…池袋にもあると聞いて驚いた。(秋葉原のメイドカフェに入ろうかと思ったが、メイド服に引いてしまった。客の多くは男性ひとりだった!)
そして何といっても東京はショッピング好きのための街だといえる!カップル同士、女性同士、男性同士、様々な人間が各々のショッピングを楽しんでいる。
感想3)親切な国、日本
この4泊5日を短く表現すると、「親切だった」という一言につきる。道を訊けば、5分であれ10分であれ、結論が出るまで親切に教えてくれる。道を尋ねる際の簡単な初歩会話さえわかっておけば、不便はないと言ってもいいだろう。地図を指して「ドコデスカ?」誰かにそう訊きさえすればよい。その人がその場所を知らなかった場合、ケータイで検索してでも教えてくれるのだ。これには感動した。
最後に・・・
今回、事前に韓国のサイトで日本のことを調べていった。しかし、なくなったお店、工事中の建物などが多く、リアルタイムでの更新がなされていなかった。「日々変わる情報に敏感であること」の重要性を再認識した。旅行客はその場所を探すために、相当な労力と時間を消費する。我々も実際にそうだったのだから。いざその場所に行ってみて間違っていれば、腹立たしくて仕方ない。日本の旅行情報を紹介するサイト(韓国語の)はどれも似たり寄ったりだった。我が社の「NOW!ソウル」のような情報がないのである。いわゆる「観光地」でなくても、写真ひとつで行ってみたいと思う、そんな情報が、どのサイトを見てもないことが惜しかった。
「良質な情報」。それこそが、コネストが最も大事にしていくべきことなんだと思う。今回このような機会を与えてくれた会社に感謝しつつ、日本で学んだことを活かして、より良いサービスを提供していきたい。
(プログラマー:達人)