昨日でソルラル(旧正月)も終わり、新年(?)を迎えた韓国よりお届けしている、編集部日記でございます。
「2月は逃げる」とはよく言ったもので、あっという間に過ぎていく気がしますね。それもそのはず!28日までしかない上に、今年はバレンタイン、ソルラルとイベントものが重なり、例年になく忙しい日々に追われたのでした。
さてさて、在韓日本人には何かと縁の薄いソルラルですが、記者Kは韓国人の友人宅(京畿道&忠清南道)にお邪魔して、韓国式お正月とやらを過ごしました。
ソル前日の17日の夜には、家族大集合。おじいちゃん、おばあちゃんを筆頭に、お父さん、お母さん、子ども、兄弟、兄弟の嫁、甥・姪たち、そして謎の外国人・記者Kと友人Yまで加わり、総勢14人。
こぢんまりしたアパートの一室で、ものすごい人口密度です。お嫁さんたちは朝から正月料理の準備に大忙し。そんなの知ったことかい〜!と旦那さんたちは外で用事を済ませたり、家でゴロゴロしたりします。そうして出来上がった料理を囲んで、大晩餐会。さあ、明日はいよいよソルラルだ!
18日、ソル当日。朝食はもちろん「トックッ」です。うす〜く切った白いお餅と少しの具が入ったスープのことで、日本のお雑煮とはだいぶ違いますが、2年連続で日本のお雑煮を食べ逃しているKにとっては、有り難いものでした。
さらに有り難かったのは、食事の前のおじいちゃんのお言葉。これを徳談(トッタン)と言います。家長であるおじいちゃんが家族の一年を祈念しながら徳談を言うのですが、「外国から来た友人たちも、わが国で障害なくうまくやっていけますように・・・」と、私たちの分まで祈ってくださいました。これには感激〜。これで一年安泰でないはずがない!
食事が終わると子どもたちは韓服(ハンボッ)に着替えます。それを着て、長男の家族から順におじいちゃんとおばあちゃんにセベ(新年の挨拶)を行うのです。そしてセベドン(お年玉)をもらいます。なんと、私たちにまでセベドンをくれるという太っ腹ぶり。この歳でお年玉をもらえるなんて夢にも思ってなかったので、またまた感激。大事に大事にしまっております。
翌日の19日、これと同様のことを奥さんの実家でも繰り返しました。
あとは日本と大差はありません。みんな昼近くまで寝て、お正月特番などを見ながらゴロゴロ、食っちゃ寝、食っちゃ寝の繰り返しです(笑)。さすがにこれには飽きた!という頃に、温泉でも行くか!と、車でひとっ走り。大きな浴槽に浸かって、「はあ〜極楽極楽」ってなもんです。
私はなんだか日本のお正月を思い出していました。だってメンバーが違うだけで、まるで日本に居た頃と同じなんですもの。
温泉から帰るとここからは大人の世界。花札ひと勝負のスタートです。韓国では「ゴーストップ」といい、日本とやや方式が違うようです。見ているとだんだんやり方が分かってきて、面白くなってきました。
ところがここでタイムオーバー。私は泣く泣くソウルへ戻ってきたのです。
夢の三連休なんてあっという間。こうして現実に引き戻され、今パソコンの前でこの原稿を打っているわけでございます。
さあ、韓国の新学期・3月まで残すところあと8日ほどとなりました。♪梅は咲いたか〜、桜はまだかいな〜♪と、春を待ちわびる記者Kでございます。 編集部:記者K