６号線の女

あなたは何号線が好きですか？
突然訳の分からない質問でスミマセン。ソウルの地下鉄の話です。

早いもので渡韓して２年弱になろうとしています。当初は地方都市に住んでいたため、ソウルに用事がある度に１号線に乗ってたもんです。

１号線は本当に長くて、ソウルを中心に北は京畿道(キョンギド)議政府(ウィジョンブ)市、を通り越して東豆川(トントゥチョン)市まで伸びました。南は忠清南道(チュンチョンナムド)天安(チョナン)市、西は仁川(インチョン)広域市まで。線路は伸びるよ、どこまでも〜♪状態です。しかし有り難いことに韓国の交通費は激安で、端っこから端っこまで行っても2600ウォン！アンビリーバボー☆

そうやって１号線だけを地味〜に乗り続けて約半年、ついにソウルへ上京物語。住みついた所は２・７号線沿線。在韓の皆さんはよくお分かりでしょうが、ソウルの地下鉄は１〜８号線が運行されています。１号線が一番古く、８号線が最新なわけです。また、数字が大きくなるにつれて地下への深度が増していくのも特徴。たまに「どこまで下るねん！」と突っ込みたくなるような駅もありますが。

話は戻って、「１号線だけの女」から「２号線の女」へと脱皮した私。２号線とは循環線で実に便利。明洞(ミョンドン)方面へは乙支路(ウルチロ)入口駅、学生街の新村(シンチョン)、弘大(ホンデ)入口駅、ハイソな街・江南(カンナム)へだって漢江(ハンガン)を越えて行っちゃいます！上京当初はこの便利さに浮かれてアチコチ巡ったものでした。

さてこの２号線、便利なことは便利なんですが、利用客が多いのが難点。なかなか座れないんです。朝夕のラッシュ時には立っているのもやっとの状態。田舎育ちで電車に乗り慣れていない私は、だんだんと苦痛に思えてきました。

それに比べて７号線。比較的新しい路線ということもあって車内は清潔。ホームまでたどり着くのに長ーいエスカレーターや階段を下らなければならないのがヤヤ難点。ソウルの外枠を走っているため結構マニアックな路線でもあります。けれど、何かしら高級感を感じるのは私だけでしょうか？

歳月は流れ、２・７号線をいっちょ前に乗りこなせ始めた頃、またまた引越し。私はついに、ついに・・夢の６号線沿線にたどり着いたのです！というのも在韓して以来、なぜか６号線に恵まれなかった私。６号線が観光地を網羅していないせいでしょうか。あるといえば梨泰院(イテウォン)くらい。そのせいか、私にとって６号線は未知の世界だったのです。

６号線はいいですよ〜。何てたって利用客が他の路線に比べて断然少ない！会社が６号線沿線にあるため毎日利用していますが、座れなかったことはほとんどありません！空いている車両もチェック済み！しかし、まさかあんなに縁のなかった６号線に毎日乗るハメになるなんて・・・ここで一句「６号線、乗ってしまえばただの路線」。

続いて目指すは８号線、その先には盆唐(ブンダン)線・・・と、まだまだ夢は尽きることはないのです。これぞまさに地下鉄浪漫！「トランク一つだけで浪漫飛行、トランクなんてなくたって地下鉄紀行〜♪」さあ、RIDE ON!!　　　　　　編集部：ミキ