ジングルベ〜ル♪と街じゅうが浮き足立っているのは韓国も日本も同じ。しかーし、何が違うかというと、韓国は聖誕節(クリスマス)が祝日なのです。キリスト教徒の多い国ならではってやつでしょうか?おかげで私も23日〜25日の3連休をいただきました。あんまりうれしくないお年頃ではありますが、日頃の疲れを取ってやろう〜と目論んでおりました。どこへ行っても人が多いのは目に見えているわけで、そういうときは家でゴロン〜が一番なわけで。さみしくなんかないやいっ!とコネスト記者にあるまじき発想で、鼻息を荒くしていたのでございます。
でも計画とは常に思う通りにはいかないもんで、結局3日間遊び倒してしまいました。ケーキは食べるわ、清渓川(チョンゲチョン)のルチェ・ビスタで人ごみに酔わされるわ、最終日に至ってはソウルを離れて、とある湖のほとりのレストランなんぞでまったりしてしまいました。ベタなことが嫌いな天の邪鬼の私が、なんだかんだと普通にクリスマス連休を満喫してしまったのです!まあすべて友人たちとワイワイなので、ロマンティックじゃなかったのが救いです。
そもそもの始まりはこの帽子(写真)でした。連休初日に友人宅でパーティをするというので、ケーキを買ったんです。とあるパン屋で。「2万ウォン(たぶん)以上お買い上げの方には、もれなくこちらの帽子をプレゼントしております!」とかわいらしい青年が言うので、断るに断れずもらってしまいました。
韓国ではよく、本体よりもでっかい「おまけ」とやらがついています。女性雑誌の付録であったり、化粧品であったり、食料品であったりと、主に女性たちの心をうまくくすぐる仕組みになっております。これを韓国のことわざで「腹よりもヘソがでかい」と言います。本末転倒っことですね。
この帽子、一筋縄ではいかないコンセプトでして、一粒で二度美味しいならぬ「1つで帽子&マフラー」という多機能キャップだったのです!さらにご丁寧に説明書まで。「カップル同士で被って、マフラーの先を互いに結び合うとラブラブ!」だとか。余計なお世話もいいところです。あっ、別にパン屋に恨みはありません。
さて、もらったからには被らないと!こんなの被って許される歳でもないですが、チャンスは25日しかない!と考えた私は、朝からこの帽子をかぶって地下鉄1号線に乗り込み、京畿道(キョンギド)へ。しかし被害妄想か、どうも私の帽子に乗客の視線が集中しているように思えて仕方がないのです。
もしかして私、今とっても浮いてる?クリスマスムードに踊らされている人に見える?そう思うと妙に居心地が悪いもんです。しかし、一度被ってしまうと頭に帽子の型がついてしまうため、脱げないわけです。脱ぐともっとかっこ悪いことになってしまうため。
結局1日中この帽子を被ったままで過ごしました。もちろん、マフラーの先を結び合う相手などいません。そして一日も終わり、無事役目を終えました。もう二度と被ることのないであろう帽子はそっと押し入れへ。
このクリスマスの出来事から学んだ教訓を生かして、正月こそは家でおとなしく過ごそうと心に誓ったのでした。たいしたオチもない話でスミマセン。みなさんはどんなクリスマスを過ごされましたか?
編集部:ミキ