日本では韓流が席巻して久しいですが、韓国での日流(?)もなかなかのものです。IT大国・韓国では日本のドラマ、映画、歌などをパソコンでダウンロードしちゃうなんてのは当たり前。日本での放送・発売のリアルタイムにかなり近いから驚きです。もちろん不法です。でもこの国の人たちはそんなのおかまいなしのようです。
というわけで、本日のテーマは「三十路坂」です。何がどうなって三十路坂なのか?まあ、時間のある方は続きをどうぞ。
先日、新聞広告で「私の歳は31」というタイトルの本を見つけました。その強烈なタイトルとキャッチフレーズに惹かれ、すぐに書店に走りました。ああ、走ったのは同僚のTさんなんですが・・
著者名を見ると「ヤマモトフミオ」とあります。日本にいた頃から読書とは縁のない私は、日本人男性の名前だと思ってました。調べてみると女性作家だったんですねえ。しかもあの有名な「恋愛中毒」の作家だったとは。無知にも程があります。トホホ。
さてこの本、韓国版は10月末に初版が出ました。日本でのタイトルは「ファースト・プライオリティー」なのに、韓国ではこの「私の歳は31」。もし日本でこの本を見かけていても私の心は揺れなかったでしょう。やはりストレートな表現が好きな韓国人の気性に合わせてなのか、心に「ドカーン!」と響くタイトルに仕上がっております。
「ドカーン!」と響いた理由は言うまでもなく「私の歳が31」だからです。韓国では数え歳を使うので31歳ですが、日本では30歳だということを補足しておきます。
実はまだ本を読み始めてもないのですが、本の帯に書いてある言葉だけで十分に心に染みるんです。たぶん同年代の女性の多くはそうなんじゃないんでしょうか。
「31歳、恋を始めるには遅いようで、かといって諦めることもできないおかしな年齢。結婚は必ずしなかればいけないものなのか、あの人は私を本当に愛しているのか、今している仕事を続けるべきか、成し遂げたことも特になく、こうやって歳をとっていくのだろうか、これからどうやって生きていけばいいのか、いったい私が望むものって・・・」私、今泣きながらキーボードを打っております。涙で滲んで画面が見えてません。別にコネストの仕事に不満があるわけではありませんよ、誤解のないように!
そういえば、私は韓国語の本というものを読破したことがありません。韓国語学堂の学生時代、課題で読書感想文があったのですが、ズルをして日本語翻訳版を読んじゃいました。分からない単語がありすぎて前に進まないんですもの。しかし、今度は内容も内容ですし、本腰を入れて読んでみようかと思っております。ちょっと遅めの読書の秋ってところでしょうか。本を読んで泣けるようになったら、私の韓国語の実力もたいしたもんです。
しかし、夜な夜な辞書を片手に本を読みながらすすり泣く・・・そんな自分の姿を想像すると結構おぞましかったりもするのです。もしかすると私は今、三十路坂を下っているのかもしれません。「下るなら下ってしまえ、三十路坂」 お後がよいようで。 編集部:ミキ