秋夕(チュソク)の連休に、江原道(カンウォンド)の雪岳山(ソラクサン)に行ってきた。
ソウルにいる日本人はみなこの期間ヒマなようである。韓国人の友達は里帰りしちゃうし、お店は閉まっているし、せっかくの連休をもてあます人が少なくないようだ。私にも「チュソク何するの〜?」というお誘いが数件入ったが、申し訳ないが断って、登山旅行に出かけた。
韓国人、中でもソウルの人はほんとうに登山が好きである。都会では登山以外になかなか自然を感じられる場所がないからだろうか?韓国人のストイックな気質に合うからだろうか?はっきりとした理由はよくわからないが、土日になれば、登山服でバッチリ決めた人々が山に向かう姿をあちこちで見かける。特に秋はピークになり、山は混雑し、逆にリラックスできないのでは…と思うほどである。
今回目指したのはソラクサンの「ウルサンパウィ」という岩。とっても美しく巨大で、まさに一幅の絵のような岩だ。このウルサン岩はちょっとかわいい伝説がある。昔神様が、天下一の景勝をつくろうと、全国から岩を集めて金剛山(クムガンサン)をつくろうとしたのだが、ウルサン岩は遅刻して金剛山までたどりつけなかった。その時休憩した雪岳山の景色が気に入り、そのまま居座るようになったのだとか。
遠くから見るととてもとても登れそうになさそうに思えるが、岩に鉄の階段が敷かれてあり、2時間ほどで頂上まで行けるのだそうだ。半信半疑だったが、この私でも朝7時半に登り始めて、12時には帰ってこれたので、初心者の方にも充分おすすめしたい。
しかし、ソラクサンには西洋人や中国人がかなり来ていたのだが、日本人はほとんど見かけなかった。やっぱり日本人は旅行の好みが違うのだろうか?いつか特集記事を書いて、ソラクサンの魅力を広めたいものである。いまだにふくらはぎは筋肉痛だが、次はソウルの山にチャレンジしたいな。(編集部:mmkim)