一大名節、秋夕(チュソク)が近づき、全国各地でいろんなイベントが催される今日この頃。ってなわけで行ってきました、京畿道安城市の「安城男寺党(ナムサダン)パウドギ祭り」。男寺党とは、朝鮮時代後期に村などを回り、踊り、歌、曲芸などの公演をする団体として公演芸術家たちで結成された韓国最初の大衆芸能集団なんです。それを受け継いだ「安城市立男寺党パウドギ風物団」が催すのが「安城男寺党(ナムサダン)パウドギ祭り」です。
私が行った日は最終日かつ日曜ということもあって、駐車場を探すのにもひと苦労するほど大勢の人で賑わっていました。会場に近づくとチャンゴやケンガリなどの伝統楽器の音が聞こえてきます。一歩足を踏み入れるとそこはまるで民俗村。民俗遊びに食べ物、伝統工芸など本当に盛りだくさん。どこに行けばいいか迷ってしまいます。
そんななか、人だかりがひときわ多い場所を発見!興味津々で近づいてみると、なんと「チュルタギ(綱渡り)」をやっているではありませんか!しかも綱の上にいるのは、かの有名なクォン・ウォンテ氏!彼は昨年に韓国で大ヒットした映画「王の男」でチュルタギの演技指導、代役を務めた人なんです。映画の大ヒットの影響で「安城男寺党」の名も一躍有名になり、名人のチュルタギを一目見ようと多くの人が集まったというわけです。
綱の下で伴奏者とかけあいをしながら、名人は細い綱の上を渡ります。高さは約2メートル!わざと危なっかしく渡り観客をヒヤヒヤさせたかと思えば、だんだん技がエスカレートして高く優雅に舞い上がります!「うぉ〜」観衆からも喚起の声が。おひねりを渡そうとあちらこちらから人が現れます。こういう観衆とのやりとりも面白いですね。
実はチュルタギ体験コーナーがあって、高さ約50センチ(低!)の綱を渡るのにチャレンジしてみたんですが、両側で支えてもらっても最後まで渡りきれませんでした。改めて名人のすごさを思い知りました。
そんなこんなで楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。コネストでもいくつか紹介してますが、10月は本当にイベントが目白押しなんです。あちこち出かけて心も体もリフレッシュしたいもんですね。とりあえず明日からは秋夕(チュソク)連休。あっ、もうすでに連休真っ只中の人たちもいますけど。みなさん、よい秋夕をお過ごしくださいね〜。 編集部:ミキ