最近夜な夜なソウル中のイルミネーションを見に出かけているmmkim。ただしぜんぶ仕事で…。ひとり身には寒さが身にしみる今日この頃である。
さて、イベントの多い年末、いつになくたくさんの新着写真が編集部に集まってくる。が、いつも私の頭を悩ますのが「どの写真を採用するか?」ということ。いくらWEBサイトとはいっても掲載できる写真の数には上限がある。文句なしでこの一枚!とすぐ決まるときもあるが、いい写真が多いと本当に悩む。絶妙の写真なのにブレてしまっていたり、自分が載せたくてもユーザーにウケないだろうなあ、と思うものはしかたなくボツになってしまう。
今日掘り出してきたのは、青龍映画賞の主演女優賞が決まった瞬間のイ・ヨンエとパク・チャヌク監督の後姿。2人の背中からお互いの信頼感、これまでの苦労のようなものが伝わるなかなかいい写真だと思うのだ。私は気に入ったが、ブレていたので、結局はボツになった。こんな風にして不採用になった写真たちは、かわいそうに、いつまでも日の目を見ないまま、フォトサーバーに収まっている。
紙面が限られている雑誌や新聞などは、もっと厳選しなくちゃいけないから大変だろうと思う。
韓国の映画雑誌「PREMIERE」12月号に、「ボツになった映画パンフ」特集があったのだが、非常におもしろかった。一般ウケがいいのは、採用されたほうのポスターだが、写真としておもしろいのはボツになったほうだったりする。
世の中に無数に埋もれている不憫な不採用写真たち。でも、そんな写真が、ふとした時に必要になる場合がある。例えば、すごく楽しそうな家族連れの写真がほしくなったら、昔撮った動物園や植物園の写真を探してみるっていう具合に。
もう二度と使われそうになかった写真をうまく掘り出してきて活躍させるのが、最近は楽しみのひとつになっている。(編集部:mmkim)