実はバーボン好きという意外とハードボイルド(?)な一面を持つmmkim。韓国では普通、居酒屋にバーボンは置いていないので、そこそこちゃんとしたバーに行かねばならない。
お気に入りは、合井(ハプチョン)の、とあるバー。クラシックが似合う店内、漢江の夜景を見下ろしながら、ゆったりとしたソファに腰を沈めると、顔なじみのバーテンがやってくる。注文するのはいつも同じ。
「ジャック・ダニエルを…”おんどら”で…」
…ふざけている訳ではない。
韓国語では「オン・ザ・ロック」が「おんどらっ」なのである。(온더락と書く。)はじめはとてもおかしかったが、最近ようやく慣れてきたところ。まあ、もとはといえば、日本語の発音のほうが変なのだろうけど。
韓国語の中でも、外来語は私が不得手とする部類のひとつ。「ザ・フェイスショップ」が「ド・ペイスシャッ」だったり、「ドクター」が「ダット」だったり、「タキシード」が「トッシド」だったり、なかなか一筋縄では行かない。
と思っていたら、韓国人にとっても、同じように日本のカタカナ語は難しいそうだ。
知り合いの韓国人は、日本の電気屋でマザーボードを購入しようとして一苦労だったらしい。「マドボドゥください」と20回ほど繰り返した末に、ようやく「ああ〜、なんだマザーボード〜?」とわかってもらえたという。
日本の外来語が本来の発音からかけ離れているのは確かだが、韓国語のほうもたいがいではないだろうか。「ドクター」か「ダット」か、どちらのほうがより正しい発音に近いか、韓国人と不毛な言い争いをしたこともあるが、結局は「どっちもどっち」なんだろう。
最近は、コネストスタッフの間でそんな外来語探しが流行っている。「マッカーサー」将軍が「メガト」なのは有名な話だが、他にも探してみたらおもしろいのがたくさんある。
読者のみなさんも、おもしろいのがあれば、ぜひ編集部までご連絡を…(編集部:mmkim)