韓国で生活していて、韓国の男のなじめない部分といえば、「レディファースト」なところだ。
え?いいんじゃない?と思うだろうけど、この「レディファースト」、ちょっとやり方を間違ったらただの「必死で女の子を気をひこうとしている男」になりさがってしまうのである。
たとえば、女の子のカバンを持とうとする男の子。もちろん重いものを持ってくれたらすごく嬉しいし、ありがたい。「何やってんだ、とろいなー」などと言いつつ、さっと重い荷物を持ってくれたりすると、ときめきさえする。不器用さの中に見え隠れする優しさというやつである。
しかし、しかしだ!
韓国には、明らかに軽いであろう、小さなハンドバックさえ持ってあげる男の子がけっこういるのだ。大の男が、女物の小さなハンドバックを持つのはなんだが情けない気がしないか? かわいくない私は、「持とうか?」と言われたとき、「テッソ(いらん)」とつい叫んでしまい、気まずくなったことも…。
でもどうしても抵抗があるのだ。
「レディファースト」していることをレディにアピールしない、さりげない「レディファースト」が、一番かっこいいんじゃないだろうか。
とはいっても、みんなでごはんを食べたあとの食器の片付けなんかも率先してやってくれるのはやっぱり楽で、最近はすっかり甘えてしまっている。日本に戻ったら、それはそれで「こっちの男は気がきかない!」などと言ったりするのかもしれない。(編集部:mmkim)