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「大田広域市が選ぶ三代・30年伝統の店　20選」の中に「サリウォン」という
冷麺店があります。
中区大興洞（テフンドン）と西区屯山洞（ドゥンサンドン）に同経営者・同名の
店があるようですが「伝統の店　20選」に指定されたのは、Eマート屯山店
近くにある屯山洞店です。
地下鉄「中央路」駅近くの大興洞店（元々こちらが本店との話も。確かに
『古い食堂』っぽい外観でした）は、2012年3月下旬現在、電話すると「改装中
です」との音声が流れる状態なので、今回は屯山洞店の方に行ってみました。

このお店、オシャレなカフェなど入ったビルにあり、店名（北朝鮮の『沙里院』市
に由来すると思われますが）はなぜか英語表記です。
階段またはエレベーターで2階に上ると、洋食店っぽい現代的な広～い空間が。
店の奥にはワイン（確かボトルで2万～6万ウォン台）まで並んでいます。
各テーブルにブザーが2個付いており、「アジュンマ～」とか声を張り上げずとも
店員さんを呼ぶことができます。

プルコギにワイン・・・も良さそうですが、今回はムル冷麺（7000ウォン）と
マンドゥ（7000ウォン）を注文してみました。

待つこと７～8分。冷麺とマンドゥが同時に出てきました。

冷麺は、ワゴンを持ってきたハサミ持参の店員さんが「お切りしますか～」と
尋ねてきます。コシの強い麺なので、一回切ってもらった方が良さそうです。
具材はゆで卵、梨、ダイコン、キュウリ、片肉（ピョニュッ）のような「煮て固めて
から薄切りにした牛肉」と思われる肉の薄切りです。
麺には過剰でない蕎麦の香りと、透明感があります。コシは強いですが、
ゴムっぽい硬さではなく、快い歯応えです。適度に冷たく、滋味と酸味のある
スープ（たぶん牛肉ベース）とよく合います。

大きなマンドゥは、「餃子＝豚肉＆肉汁たっぷり」という方にはアレですが、
韓国の冷麺店の、全体が白っぽく野菜が多く入った、健康的な味（けっして
パサパサではありません）です。

大田市内の中心部で冷麺を・・・という時にはオススメの店です。